“嫡流”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゃくりゅう83.3%
ちやくりう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
源氏の嫡流ちゃくりゅう足利家に生れた自分が、いま、北条氏に取ッて代ろうとするのに、なんの不思議があろう。——なんの悪か、と彼は思う。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
頼政殿は、清和せいわ源氏の嫡流ちゃくりゅうで、武芸はもとより、文武両道に優れた得難いお人、かつて近衛院の頃、お歌会で、深山みやまの花という即題に
御子三位さんみの中將殿(維盛)は歌道かだうより外に何長なにちやうじたる事なき御身なれば、紫宸殿ししいでんの階下に源家げんけ嫡流ちやくりう相挑あひいどみし父のきやうの勇膽ありとしも覺えず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
不肖ふせう家時、清和の嫡流ちやくりうに生まるといへど、かなしいかな、徳なく才とぼしく、家祖の遺託にこたふるあたはずして、苦計むなしくやぶれ、かへつて、家統も危きを見、わづかに家名の絶えを支へんため
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)