“嫡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゃく66.7%
ちやく16.7%
てき16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貴人というのは、この中に、ただひとりの都の公卿くげだった。熊野どの、熊野どのと仮称かしょうしているが、実は関白家のちゃく近衛前嗣このえさきつぐなのである。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
慈愛じあいだとか、人權を重んずるとかいふ考があツて耐るものじやない、とすりや、俺が此の家の嗣子となツたといふのも、俺自身に子爵家のちやく子となツてのさばる資格があるのじやなくツて
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
但し山陽は後に既成の迹より見て筆をくだしたかも知れない。霞亭が遊学したのと、適斎が霞亭のてきを廃し、代ふるに惟長立敬を以てしたのとは、必ずしも同時ではないかも知れない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)