“立嫡”の読み方と例文
読み方割合
りつてき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
柏軒の家では九日にせふ春が次男鉄三郎を生んだ。後徳安とくあんと改称し、立嫡りつてきせられて父の後を襲ぎ、磐安ばんあんと云ひ、維新の時に及んでいはほと称した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
曾祖を忠好と曰ふ。享保八年に歿した。祖父を忠州と曰ふ。明和五年に致仕した。父を忠寛と曰ふ。寛政七年に致仕した。樸忠は忠寛の二子にして立嫡りつてきの命を受けた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)