“細目”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほそめ63.6%
さいもく27.3%
こまかめ4.5%
ホソメ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おりたつ後姿うしろすがた見送みおくものはお八重やへのみならず優子いうこ部屋へや障子しようじ細目ほそめけてはれぬ心〻こゝろ/\を三らう一人ひとりすゞしげに行々ゆく/\ぎんずるからうたきゝたし
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
嫂の話は父が座敷牢で暮した頃の細目さいもくを伝えたが、鈴木の姉はまた父の感情を伝えた。姉は最早家出をした夫と別れ住む頃であった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
はっとした忠相、眼だけ起こして見ると、中途にとまった御簾の下から白い太い羽織の紐がのぞいて……その上に細目こまかめをとおして、吉宗の笑顔がかすんでいた。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
来目部クメベ小楯が、縮見シヾミ細目ホソメの新室に招かれた時、舞人として舞ふ事を、億計オケ王の尻ごみしたのも、此側から見るべきであらう。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)