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細目
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ほそめ
ふりがな文庫
“
細目
(
ほそめ
)” の例文
ら
降
(
おり
)
たつ
後姿
(
うしろすがた
)
見送
(
みおく
)
る
物
(
もの
)
はお
八重
(
やへ
)
のみならず
優子
(
いうこ
)
も
部屋
(
へや
)
の
障子
(
しようじ
)
細目
(
ほそめ
)
に
明
(
あ
)
けて
言
(
い
)
はれぬ
心〻
(
こゝろ/\
)
を三
郎
(
らう
)
一人
(
ひとり
)
すゞしげに
行々
(
ゆく/\
)
吟
(
ぎん
)
ずる
詩
(
からうた
)
きゝたし
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
父「何しろ変りも変つたからね。そら、昔は夕がたになると、みんな門を
細目
(
ほそめ
)
にあけて
往来
(
わうらい
)
を見てゐたもんだらう?」
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
夫婦
(
ふうふ
)
は
夜中
(
よぢゆう
)
燈火
(
あかり
)
を
點
(
つ
)
けて
置
(
お
)
く
習慣
(
しふくわん
)
が
付
(
つ
)
いてゐるので、
寐
(
ね
)
る
時
(
とき
)
はいつでも
心
(
しん
)
を
細目
(
ほそめ
)
にして
洋燈
(
らんぷ
)
を
此所
(
こゝ
)
へ
上
(
あ
)
げた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
近づいて見ると、
扉
(
ドア
)
が
細目
(
ほそめ
)
に開いてゐる。多分、
閉
(
し
)
め切つた病室に、
清淨
(
せいじやう
)
な空氣を通はせる爲めであらう。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
玄関
(
げんかん
)
のドアを開くのも、人ひとりがやっと通れるくらいの
細目
(
ほそめ
)
にして、署長を入れる用心ぶかさで、博士は署長を中にいれると、
透明人間
(
とうめいにんげん
)
からの手紙をわたして見せた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
▼ もっと見る
合
(
あは
)
せ
目
(
め
)
を
細目
(
ほそめ
)
に
開
(
あ
)
けて、
其處
(
そこ
)
に
立
(
た
)
つて、
背後
(
うしろ
)
に、
月
(
つき
)
の
影
(
かげ
)
さへ
屆
(
とゞ
)
かぬ、
山
(
やま
)
又
(
また
)
山
(
やま
)
の
谷々
(
たに/″\
)
を、
蜘蛛
(
くも
)
の
圍
(
い
)
の
如
(
ごと
)
く
控
(
ひか
)
へた、
星
(
ほし
)
に
屆
(
とゞ
)
く
黒
(
くろ
)
き
洞穴
(
ほらあな
)
の
如
(
ごと
)
き
大
(
おほい
)
なる
暗闇
(
くらがり
)
を
翼
(
つばさ
)
に
擴
(
ひろ
)
げて、
姿
(
すがた
)
は
細
(
ほそ
)
き
障子
(
しやうじ
)
の
立棧
(
たちざん
)
。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
口三味線
(
くちさみせん
)
の
浄瑠璃
(
じやうるり
)
が
庭
(
には
)
の
飛石
(
とびいし
)
づたひにちかづいてくるのを、すぐ
私
(
わたし
)
どもはきヽつけました。五十三
次
(
つぎ
)
の
絵双六
(
ゑすごろく
)
をなげだして、
障子
(
しやうじ
)
を
細目
(
ほそめ
)
にあけた
姉
(
あね
)
の
袂
(
たもと
)
のしたからそつと
外面
(
とのも
)
をみました。
桜さく島:見知らぬ世界
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
「なんだかようすが
変
(
へん
)
だから、
早
(
はや
)
く
出
(
だ
)
しておやり。」と、お
母
(
かあ
)
さんまでが、おっしゃいました。
姉
(
あね
)
のほうの
少女
(
しょうじょ
)
が
雨戸
(
あまど
)
を
細目
(
ほそめ
)
に
開
(
あ
)
けると、すきまから、
烈
(
はげ
)
しい
風
(
かぜ
)
が、
内
(
うち
)
へ
吹
(
ふ
)
き
込
(
こ
)
みました。
どこかに生きながら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、
細目
(
ほそめ
)
にすかして、
烏天狗
(
からすてんぐ
)
の
仮面
(
めん
)
をつけたまま息を殺してさしのぞいた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
徘徊
(
たもと
)
ほる象の
細目
(
ほそめ
)
の
賢
(
さか
)
し
眼
(
め
)
に
諦觀
(
あきらめ
)
の色ものうげに見ゆ
河馬
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
一群
(
ひとむれ
)
の
少女
(
せうぢよ
)
ら、戸を
細目
(
ほそめ
)
に開く。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
漸
(
やうや
)
く
下女
(
げぢよ
)
が
退
(
さ
)
がりきりに
退
(
さ
)
がると、
今度
(
こんど
)
は
誰
(
だれ
)
だか
唐紙
(
からかみ
)
を
一寸
(
いつすん
)
程
(
ほど
)
細目
(
ほそめ
)
に
開
(
あ
)
けて、
黒
(
くろ
)
い
光
(
ひか
)
る
眼丈
(
めだけ
)
を
其間
(
そのあひだ
)
から
出
(
だ
)
した。
宗助
(
そうすけ
)
も
面白
(
おもしろ
)
くなつて、
默
(
だま
)
つて
手招
(
てまね
)
ぎをして
見
(
み
)
た。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
また
気勢
(
けはい
)
がして、仏壇の扉
細目
(
ほそめ
)
に
仄見
(
ほのみ
)
え
給
(
たま
)
ふ
端厳
(
たんごん
)
微妙
(
みみょう
)
の
御顔
(
おんかんばせ
)
。
蠅を憎む記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「御存じなの」と云ひながら、
二重瞼
(
ふたへまぶち
)
を
細目
(
ほそめ
)
にして、男の
顔
(
かほ
)
を見た。三四郎を遠くに置いて、却つて遠くにゐるのを
気遣
(
きづか
)
い
過
(
す
)
ぎた
眼付
(
めつき
)
である。其癖
眉
(
まゆ
)
丈は
明確
(
はつきり
)
落ちついてゐる。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
代助は机の上の書物を伏せると立ち
上
(
あ
)
がつた。
縁側
(
えんがは
)
の
硝子戸
(
がらすど
)
を
細目
(
ほそめ
)
に
開
(
あ
)
けた
間
(
あひだ
)
から
暖
(
あたゝ
)
かい陽気な風が吹き込んで
来
(
き
)
た。さうして鉢植のアマランスの赤い
瓣
(
はなびら
)
をふら/\と
揺
(
うご
)
かした。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“細目”の意味
《名詞》
細かい点まで定められたそれぞれの項目。
(出典:Wiktionary)
細
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
“細目”で始まる語句
細目鋸