“一夜中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとよじゅう33.3%
いちやじゅう33.3%
いちやぢゆう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は相不変あいかわらず人を避けて、山間の自然に親しみ勝ちであった。どうかすると一夜中ひとよじゅう、森林の奥を歩き廻って、冒険を探す事もないではなかった。その間に彼は大きな熊やししなどを仕止めたことがあった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
一夜中いちやじゅう恍惚こうこつと坐っていた。
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それは私が昨日きのふなじんだ吉原の太夫と、今の女房とを、私の心もちの上でくらべて見るとする。成程一人は一夜中いちやぢゆう一しよに語りあかした。一人はわづかの時間だけ、一つ舟に乗つてゐたのに過ぎない。
世之助の話 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)