“しゃふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
俥夫58.3%
車夫41.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分は実に薄給はっきゅうでありながらよく働く、俥夫しゃふさえも月に三十円、四十円の収入があるのに、自分の給料はその半額にだも足らぬ。低いものである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
父は京橋の本八丁堀に事務所を構え、ヨシ、ミノという二人の俥夫しゃふが引く二人引のくるまで東京市中を馳けまわっていた。
父杉山茂丸を語る (新字新仮名) / 夢野久作(著)
徳「そりゃア必ず云いません、今こそ車夫しゃふだが大西徳藏、いさゝか徳川のくせい米を食って親を泣かした人間だから、云わんと云ったら口が腐っても云いはしない」
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
何処の商店でも同じように、われ/\ぐらいの年配の小僧は、ていのいゝ労働者であって、日がな一日、体を激しく使う事は、車夫しゃふ馬丁ばていと殆んど択ぶ所はない。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)