トップ
>
車夫
>
しゃふ
ふりがな文庫
“
車夫
(
しゃふ
)” の例文
かさを かぶった おじいさんの
車夫
(
しゃふ
)
です。そして
車
(
くるま
)
の
上
(
うえ
)
には、それは きれいな およめさんが のって いました。
こがらしの ふく ばん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
うろうろ
徘徊
(
はいかい
)
している
人相
(
にんそう
)
の悪い
車夫
(
しゃふ
)
がちょっと
風采
(
みなり
)
の
小綺麗
(
こぎれい
)
な通行人の
後
(
あと
)
に
煩
(
うるさ
)
く付き
纏
(
まと
)
って乗車を
勧
(
すす
)
めている。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
徳「そりゃア必ず云いません、今こそ
車夫
(
しゃふ
)
だが大西徳藏、
聊
(
いさゝ
)
か徳川の
臭
(
くせ
)
い米を食って親を泣かした人間だから、云わんと云ったら口が腐っても云いはしない」
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何処の商店でも同じように、われ/\ぐらいの年配の小僧は、
体
(
てい
)
のいゝ労働者であって、日がな一日、体を激しく使う事は、
車夫
(
しゃふ
)
や
馬丁
(
ばてい
)
と殆んど択ぶ所はない。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
手紙はごく簡単なものであったが、断らないで走るよりまだ増しだろうと思って、それを急いで
宅
(
うち
)
へ届けるように
車夫
(
しゃふ
)
に頼んだ。そうして思い切った
勢
(
いきお
)
いで東京行きの汽車に飛び乗ってしまった。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
牡蠣船のある方の岸は車の
立場
(
たてば
)
になっていて柳の下へは車を並べ、その傍には小さな
車夫
(
しゃふ
)
の
溜
(
たまり
)
を
設
(
もう
)
けてあった。車夫小屋と並んで活動写真の客を当て込んで
椎
(
しい
)
の実などを売っている
露店
(
ろてん
)
などもあった。
牡蠣船
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
車夫
(
しゃふ
)
は
頭
(
かしら
)
を振り向けて
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そして通りがかりのなるべく
汚
(
きたな
)
い車、なるべく
意気地
(
いくじ
)
のなさそうな
車夫
(
しゃふ
)
を見付けて恐る恐る
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
幌が少し破れて、雨がぽたり/\と漏ります。梶棒の
尖端
(
とっさき
)
を持ってがた/\
揺
(
ゆる
)
がせて、建部の屋敷裏手までまいると、藤川庄三郎曲り角の所から
突然
(
だしぬけ
)
に
車夫
(
しゃふ
)
の提灯を切って落した。
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
車夫
(
しゃふ
)
は年頃
四十五六
(
しじゅうごろく
)
で
小肥満
(
こでっぷり
)
とした
小力
(
こぢから
)
の有りそうな男で、
酒手
(
さかて
)
を
請取
(
うけと
)
り荷を積み、身支度をして
梶棒
(
かじぼう
)
を
掴
(
つか
)
んだなり、がら/\と引出しましたが、古河から
藤岡
(
ふじおか
)
までは二里
余
(
よ
)
の
里程
(
みちのり
)
。
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
然るに当日午後の四時を期して上野停車場の待合室に集るものを見れば会長
巌谷小波
(
いわやさざなみ
)
先生を始めとして十四、五人の会員一人として罰金を出すものなくいづれも
車夫
(
しゃふ
)
、牛乳配達夫、職人
桑中喜語
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
車夫
(
しゃふ
)
はがら/\引いてまいりますと、積んで来た荷の中の死骸が腐ったも道理、小春なぎの
暖
(
あたゝか
)
い時分に
二晩
(
ふたばん
)
留
(
と
)
め、又
打
(
うち
)
かえって寒くなり、雨に当り、いきれましたゆえ、臭気
甚
(
はなはだ
)
しく
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
十九ケ年振りで真実の
妹
(
いもと
)
に
遇
(
あ
)
い何うか身請をして松山の家を立てさせて、思う男の藤川庄三郎に添わしてやりたいと腹で
種々
(
いろ/\
)
に考えて、
明後日
(
あさって
)
は身請をする心持で
車夫
(
しゃふ
)
を急がしても
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あの
車夫
(
しゃふ
)
の峯松と云うものは
私
(
わたくし
)
の供じゃア有りません、
雇人
(
やといにん
)
でもないので、実は渋川の達磨茶屋で
私共
(
わたくしども
)
が
昼食
(
ちゅうじき
)
を致して居りますと、車夫が
多勢
(
おおぜい
)
来て供を
為
(
し
)
ようと勧めました其の
中
(
うち
)
で
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
又作は
近辺
(
あたり
)
を見返ると、往来はぱったり止まって居りますから、何かの事を知った此の
車夫
(
しゃふ
)
、
生
(
い
)
けて置いては
後日
(
ごにち
)
の
妨
(
さまた
)
げと、車夫の
隙
(
すきま
)
を
伺
(
うかゞ
)
い、腰の
辺
(
あたり
)
をポオーンと突く、突かれて嘉十はもんどり切り
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“車夫”の意味
《名詞》
車夫(しゃふ)
人力車を引いて人を運ぶことを仕事にする人。人力車夫。
(出典:Wiktionary)
車
常用漢字
小1
部首:⾞
7画
夫
常用漢字
小4
部首:⼤
4画
“車夫”で始まる語句
車夫様
車夫體
車夫同士
車夫風情