“人相”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にんそう52.6%
にんさう42.1%
フイジオノミイ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あの犬は中々利巧だったが、こいつはどうも莫迦ばからしいな。第一人相にんそうが、——人相じゃない。犬相けんそうだが、——犬相が甚だ平凡だよ。」
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
大岡殿見らるゝに痩衰やせおとろへ眼中ばしりしていじつ亂心らんしんの樣子なれども傳吉始めより申立し梅の人相にんさうに似たるゆゑ如何にも言葉ことば
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
街上の美人と稱す可き人相フイジオノミイにも出くはさない。立派な店を張つてゐる家の主人や番頭の顏もまだ都會化せられて居ないで、あらい植民地的の相貌を呈して居る。
京阪聞見録 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)