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人相
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にんそう
ふりがな文庫
“
人相
(
にんそう
)” の例文
「あの犬は中々利巧だったが、こいつはどうも
莫迦
(
ばか
)
らしいな。第一
人相
(
にんそう
)
が、——人相じゃない。
犬相
(
けんそう
)
だが、——犬相が甚だ平凡だよ。」
奇怪な再会
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それはおとうさんが、ときどき夜おそく、お
酒
(
さけ
)
によっぱらい、
人相
(
にんそう
)
まで変わってかえってきて、一晩中おかあさんをいじめてなかすことでした。
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
その頭はけがをしたため、少し右の
肩
(
かた
)
のほうへ曲がっていた。かたわになったので、よけいこの男の
人相
(
にんそう
)
を悪くした。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
村瀬は、三十歳ぐらいの、やせた
人相
(
にんそう
)
のよくない男でしたが、こんいな木村さんのおつかいだというので応接間にとおして、ていねいにもてなしました。
鉄塔の怪人
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「わたしは
人相
(
にんそう
)
を
看
(
み
)
ることを学んだが、この子は行くゆく兵器で死ぬ相がある。刀剣は
勿論
(
もちろん
)
、すべての刃物を持たせることを慎まなければなりませんぞ」
中国怪奇小説集:03 捜神記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
うろうろ
徘徊
(
はいかい
)
している
人相
(
にんそう
)
の悪い
車夫
(
しゃふ
)
がちょっと
風采
(
みなり
)
の
小綺麗
(
こぎれい
)
な通行人の
後
(
あと
)
に
煩
(
うるさ
)
く付き
纏
(
まと
)
って乗車を
勧
(
すす
)
めている。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
人相
(
にんそう
)
のよくない一人の男が、ぶるぶるとふるえ、両手を合わせて、しきりに
拝
(
おが
)
んでいる。拝まれているのは清君と一郎君——いや、例の二体の骸骨だった。
骸骨館
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その蛾次郎はともかくも、卜斎の
風体
(
ふうてい
)
人相
(
にんそう
)
、ひとくせありげに見えたので、
伊部熊蔵
(
いのべくまぞう
)
は
雁六
(
がんろく
)
に目くばせをして
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ソコデ松崎と云う先生の
人相
(
にんそう
)
を見て応対の様子を察するに、決して絶倫の才子でない。
依
(
よっ
)
て私の心中
窃
(
ひそか
)
に
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「
成程
(
なるほど
)
、
清水
(
しみず
)
と云う男は、
立派
(
りっぱ
)
に色魔たるべき
人相
(
にんそう
)
を具えているな。」と、
呟
(
つぶや
)
くような声で云った。
路上
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ひじょうに
狡猾
(
こうかつ
)
で気むずかしく、
腹
(
はら
)
ぐろい
人相
(
にんそう
)
のようでもあり、ばかに
柔和
(
にゅうわ
)
であたたかい
相好
(
そうごう
)
のようにも見える。だから、その顔を
好
(
す
)
くものは深くしたしみ、
忌
(
い
)
みきらうものはまたひどくきらう。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
相
常用漢字
小3
部首:⽬
9画
“人相”で始まる語句
人相書
人相観
人相見
人相早学
人相骨柄