“雁六”の読み方と例文
読み方割合
がんろく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小頭こがしら雁六がんろくが、ピューッと口笛くちぶえを一つくと、上から、下から伊部熊蔵いのべくまぞうをはじめすべての者のかげが、ワラワラとそこへけあつまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
というと鉄砲組てっぽうぐみの中から五、六人、足軽あしがる十四、五人、山掘夫やまほり四、五人——小頭こがしら雁六がんろくも一しょについて、まだ朝露あさつゆのふかい谷底たにそこりていった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ジッと見おろしていた伊部熊蔵いのべくまぞうが、こうさけんで待ちうけていると、そこへ小頭こがしら雁六がんろく、どうしたのかさおになって、いきをあえぎながらのぼってきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)