“雁金”の読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
かりがね100.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この喧噪の中に、室の一隅の卓子を占領していたのは大江山捜査課長をはじめ、手練の部下の一団に、それに特別に雁金かりがね検事も加わっていた。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
雁金かりがねが寒く来鳴き、新治にいばりの鳥羽の淡海も秋風に白浪立つ頃ともなれば、女は自分が先に立ち奴たちを率いて、裾わの田井に秋田を刈った。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
帆村探偵は、松山たちの動静どうせいにつき、その夜見ていたままを、雁金かりがね検事と、河口かわぐち捜査課長とに説明した。
麻雀殺人事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
雁金かりがね検事、丘予審判事、大江山捜査課長、帯広おびひろ警部をはじめ多数の係官一行の顔がすっかり揃っていた。
人造人間事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかりとはいへども、雁金かりがね可懷なつかしきず、牡鹿さをしか可哀あはれさず。
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
もとの座敷へ帰ってくると、いつの間にか其処には寝床が延べられて、雁金かりがねった真っ白な蚊帳かやが涼しそうに吊ってあった。このあいだの女がまた何処からか現われた。
半七捕物帳:07 奥女中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そこには昼の月があって、雁金かりがねのように(その水色の袖をおさう)その袖に影が映った。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
場所が場所であるし、赤外線男のうわさの高い折柄おりからでもあったので、ただちに幾野いくの捜査課長、雁金かりがね検事、中河予審判事なかがわよしんはんじ等、係官一行が急行した。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「どうも僕には、事件に関係のない極く普通の燐寸としか考えられないがね」と大江山捜査課長は首を振って「ねえ雁金かりがねさん。そうじゃありませんか」と、事件を主査しゅさしている雁金検事の同意を求めた。
流線間諜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
あめわたる秋の雁金かりがね、春くれば遠き雲井にかりかりと消えて跡なし。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)