“にんさう”の漢字の書き方と例文
語句割合
人相100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うろ/\徘徊はいくわいしてゐる人相にんさうの悪い車夫しやふ一寸ちよつと風采みなり小綺麗こぎれいな通行人のあとうるさく付きまとつて乗車をすゝめてゐる。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
「私、氣を付けて見ましたの。私には人相にんさうが判るんでございますのよ。それで、あの女には、あの階級の缺點がすつかり、あらはれてゐると、私、思ひますの。」
無駄むだばなしのりやりに調子てうしづいて旦那だんなのお商買しようばいあてませうかとおたかがいふ、何分なにぶんねがひますとのひらを差出さしだせば、いゑそれにはおよびませぬ人相にんさうまするとて如何いかにもおちつきたるかほつき
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)