“くるまや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
車夫61.0%
俥屋18.2%
車屋9.1%
俥夫7.8%
人力車夫1.3%
人力車屋1.3%
腕車夫1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
車夫くるまやが金沢のお客さんや言ふよつてな、あてお断りどす言ふとな、此の子が能登の浅次郎や言ははるんやらう、変どしたけどな。」
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
「御苦労だが、帰りに並仙なみせんに寄って明日来るようにそう云ってくれ。」とことづけをした。並仙というのは角町にあった俥屋くるまやである。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)
おそいつて、荷物を一度にしたんだから仕方がない。それに僕一人ひとりだから。あとは下女と車屋くるまや許でどうする事も出来ない」
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そして橋普請のそば俥夫くるまやが一人でえつちらおつちら重い俥を持ち悩んでゐるのを見ると、もう黙つてゐられなくなつた。
どう云う理由わけか我々どもを人力車夫くるまや同様に取扱われては迷惑だから、親方を此方こちらへ呼ばって貰おう、どれほど此の家に借りでもあるか、芸妓げいしゃに祝儀でも遣らぬ事があるか、どう云う次第か
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
時は三月で、まだ余寒がきびしく、ぶるぶる震えながら鹿沼在を出かけましたが、村端むらはずれに人力車屋くるまやが四、五人焚火たきびをして客待ちをしております。
(直ぐ腕車夫くるまやを見ておいで。)さ、それが夜の十時すぎだから恐しいじゃあないかえ。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)