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車夫
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くるまや
ふりがな文庫
“
車夫
(
くるまや
)” の例文
駕籠舁夫
(
かごかき
)
が二人、
車夫
(
くるまや
)
が二人、ドヤ/\として井戸端で水を飮んだりするので、周圍が俄に混雜をして、お駒はただ茫然としてゐた。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「
車夫
(
くるまや
)
が金沢のお客さんや言ふよつてな、
妾
(
あて
)
お断りどす言ふとな、此の子が能登の浅次郎や言ははるんやらう、変どしたけどな。」
世の中へ
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
もう一人は
車夫
(
くるまや
)
でさ。生れてから七転びで一起もなし、そこで
通名
(
とおりな
)
をこけ勘という
夜
(
よ
)
なし。前の晩に
店立
(
たなだ
)
てをくったんで、
寝処
(
ねどこ
)
がない。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「私、お腹一ぱいだから、お父さんと
小母
(
おば
)
さんに、お
土産
(
みやげ
)
を届けてもらいたいわ、鰻を二人前ね、
車夫
(
くるまや
)
さんに頼んでくださいよ」
文妖伝
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
福「呆れて物が云われない、何だって
車夫
(
くるまや
)
が此処に来てお
内儀
(
かみ
)
さんに逢いたいてえのは何ういうわけだ……何ういう縁故をもって云うのだ」
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
お関という女が録之助という
車夫
(
くるまや
)
になっている、
幼馴染
(
おさななじ
)
みの
煙草屋
(
たばこや
)
の息子と出会すところがあるでしょう、ちょっとあれみたようなものです。
雪の日
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
はて
誰
(
た
)
れでも
出
(
で
)
て
來
(
こ
)
よ
此姿
(
このすがた
)
に
何
(
なに
)
として
見覺
(
みおぼ
)
えがあるものかと
自問自答
(
じもんじたふ
)
折
(
をり
)
しも
樓婢
(
ろうひ
)
のかなきり
聲
(
ごゑ
)
に、
池
(
いけ
)
の
端
(
はた
)
から
來
(
き
)
た
車夫
(
くるまや
)
さんはお
前
(
まへ
)
さんですか。
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
車夫
(
くるまや
)
は
梶棒
(
かじぼう
)
をおろして、奥様、お気の毒ですがその腰掛けの下にオランダ付け木(マッチの事ですよ)がはいっていますから、というのでしょう。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
元来田舎者のぼんやり者だが、近来ます/\
杢兵衛
(
もくべえ
)
太五作式になったことを自覚する。先日上野を歩いて居たら、
車夫
(
くるまや
)
が御案内しましょうか、と来た。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
で、お八重は決しかねて立つてゐると、
車夫
(
くるまや
)
が寄つて来て、
頻
(
しき
)
りに促す。二人は怖ろしくなつて、もと来た路を駆け出した。此時も
背後
(
うしろ
)
に笑声が聞えた。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
だが、そのなかの幾人かが、高知の士族で、紙幣局の役人から失職した人を
頭
(
かしら
)
にして、
盲人縞仕立
(
めくらじまじたて
)
の服裝で、
車夫
(
くるまや
)
さんやなにかと一緒に人夫に採用された。
日本橋あたり
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
お庄は広々した静かな
眼鏡橋
(
めがねばし
)
の袂へ出て来た。水の黝んだ川岸や向うの広い通りには淡い
濛靄
(
もや
)
がかかって、蒼白い街燈の蔭に、
車夫
(
くるまや
)
の暗い看板が
幾個
(
いくつ
)
も並んでいた。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
薬園阪
(
やくゑんざか
)
下り行く
空腕車
(
からくるま
)
の音あはれに聞こゆ「ウム、
車夫
(
くるまや
)
も
嘸
(
さ
)
ぞ寒むからう、僕は
家
(
うち
)
に居るのだけれど」大和は机の上に両手を組みつ、
頭
(
かしら
)
を
俯
(
ふ
)
して又た更に思案に沈む
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
「
危険
(
あぶ
)
ない」と
車夫
(
くるまや
)
が叫んだ拍子にどんと
橋詰
(
はしづめ
)
の
砂利道
(
ざりみち
)
の上に、私を
突倒
(
つきたお
)
して行ってしまった。
死神
(新字新仮名)
/
岡崎雪声
(著)
下女は「こちらで
埋
(
う
)
めておきましょうか」と尋ねた。私はすぐ
車夫
(
くるまや
)
をやって彼を引き取らせた。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
車夫
(
くるまや
)
は附き纏う、そのそう/″\しい混雑のなかを早々に通りぬけて、つゝじ園のつゞいている小道を途中から横にきれて、おなじみの杉の生垣のまえまで来るあいだに
三浦老人昔話
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
黒縮
(
くろちり
)
つくりで
裏
(
うら
)
から出て来たのは、
豈斗
(
あにはか
)
らんや
車夫
(
くるまや
)
の女房、一
町
(
てう
)
許
(
ばかり
)
行
(
ゆ
)
くと
亭主
(
ていし
)
が待つて
居
(
ゐ
)
て、そらよと
梶棒
(
かぢぼう
)
を
引寄
(
ひきよ
)
すれば、
衣紋
(
えもん
)
もつんと
他人行儀
(
たにんぎようぎ
)
に
澄
(
す
)
まし返りて急いでおくれ。
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
「さあ、
車夫
(
くるまや
)
さん、かまわんで
引
(
ひ
)
いてください。」と
お母さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一面に麥畑の眞青な中を白くうね/\として行く平な國道を、圓顏に
頬髷
(
ほゝひげ
)
を
剃
(
そ
)
つた
痕
(
あと
)
の青々とした
車夫
(
くるまや
)
は、風を切つて駈け出した。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
ただ
車夫
(
くるまや
)
に間違えられたばかりなら、雪だっても今
帷子
(
かたびら
)
を着る時分じゃあなし、ちっとも不思議なことは無いんだけれども。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
美代「お
止
(
よ
)
しなさいな、お止しよ………
車夫
(
くるまや
)
さん大概におしよ、五十円なんて
誰
(
たれ
)
が人馬鹿々々しいじゃアないか、
金鈍子
(
きんどんす
)
か何かの丸帯が買えるわ」
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
車夫
(
くるまや
)
の足が何時より遲いやうに思はれて、御好物の飴屋が軒も見はぐりました、
此金
(
これ
)
は少々なれど私が小遣の殘り、麹町の御親類よりお客の有し時
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
路
(
みち
)
、山に入って、萩、
女郎花
(
おみなえし
)
、
地楡
(
われもこう
)
、
桔梗
(
ききょう
)
、
苅萱
(
かるかや
)
、今を盛りの
満山
(
まんざん
)
の秋を踏み分けて
上
(
のぼ
)
る。
車夫
(
くるまや
)
が折ってくれた色濃い桔梗の
一枝
(
ひとえだ
)
を鶴子は
握
(
にぎ
)
って
負
(
おぶ
)
られて行く。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
提灯
(
ちょうちん
)
の火はちょろちょろ道の上に流れて、
車夫
(
くるまや
)
は時々ほっほっ
太息
(
といき
)
をつきながら引いて行くのです。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
いつの
年
(
とし
)
でしたか
私
(
わたくし
)
の乗りました
車夫
(
くるまや
)
が
足元
(
あしもと
)
へ
搦
(
から
)
み
着
(
つ
)
へた
紙鳶
(
たこ
)
の
糸目
(
いとめ
)
を
丁寧
(
ていねい
)
に直して
遣
(
や
)
りましたから、お
前
(
まい
)
は
子持
(
こもち
)
だねと申しましたら
総領
(
そうりよう
)
が
七
(
なゝ
)
つで男の子が
二人
(
ふたり
)
あると申しました
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
私「万事そっちへ委任してしまうのさ。何分
宜
(
よろ
)
しく御頼み申しますって。君、
俥
(
くるま
)
に乗ったら、
落
(
おっ
)
ことさないように
車夫
(
くるまや
)
が引いてくれるだろうと安心して、俥の上で寝る事はできないか」
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
車夫
(
くるまや
)
に賃銀を払っていると、「マア!」と言ってお作が障子の蔭から出て来た。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「北野まで何んぼで行く。」と、千代松は小ひさな町の坂の下のところで
路傍
(
みちばた
)
に客待ちしてゐた
車夫
(
くるまや
)
の群に聲をかけた。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
車夫
(
くるまや
)
の足が何時より遅いやうに思はれて、御好物の
飴屋
(
あめや
)
が軒も見はぐりました、
此金
(
これ
)
は少々なれど私が小遣の残り、
麹町
(
かうぢまち
)
の御親類よりお客の有し時
大つごもり
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
が、
親切
(
しんせつ
)
な
車夫
(
くるまや
)
は、その
信
(
しん
)
ずるものに
會
(
あ
)
つて、
頼
(
たの
)
まれた
客
(
きやく
)
を
渡
(
わた
)
すまでは、
建場々々
(
たてば/\
)
を、
幾度
(
いくたび
)
か
物色
(
ぶつしよく
)
するのが
好意
(
かうい
)
であつた。で、
十里
(
じふり
)
十五里
(
じふごり
)
は
大抵
(
たいてい
)
曳
(
ひ
)
く。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
三「
車夫
(
くるまや
)
を殺して何も
盗
(
と
)
る訳もないのですからな、何うも中に筒ッぽの古いのが丸めて這入ってるだけですからな」
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
抓
(
つか
)
んだ手拭で額の汗を拭き/\、真赤になった白襦袢の
車夫
(
くるまや
)
の一人が、柿の木の下の
群
(
むれ
)
に来て尋ねる。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
蹴込
(
けこ
)
みの方に向いてマッチをする、その
火光
(
あかり
)
で
車夫
(
くるまや
)
の顔を見ますと、あなた、父じゃございませんか
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
かねて新調の藍縞糸織の
袷
(
あわせ
)
に、白縮緬の三尺を巻附け、羽織は元の奉書で、運動と見せて宿を立出で、顔を知らぬ
車夫
(
くるまや
)
を
選
(
よ
)
って柳橋手前で下り、ぶら/\と淀文の前まで来ると
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
「
車夫
(
くるまや
)
が帰って来てそう云ったもの。おおかたお時が車夫に話したんだろう」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
車夫
(
くるまや
)
の
足
(
あし
)
が
何時
(
いつ
)
より
遲
(
おそ
)
いやうに
思
(
おも
)
はれて、
御好物
(
ごかうぶつ
)
の
飴屋
(
あめや
)
が
軒
(
のき
)
も
見
(
み
)
はぐりました、
此金
(
これ
)
は
少〻
(
せう/\
)
なれど
私
(
わたし
)
が
小遣
(
こづかひ
)
の
殘
(
のこ
)
り、
麹町
(
かうじまち
)
の
御親類
(
ごしんるい
)
よりお
客
(
きやく
)
の
有
(
あり
)
し
時
(
とき
)
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
バスケツトを
開
(
あ
)
けて、
其
(
そ
)
の
花
(
はな
)
が、
色
(
いろ
)
のまゝ
染
(
そ
)
まつた、
衣絵
(
きぬゑ
)
さんの
友染
(
いうぜん
)
を、と
思
(
おも
)
つた……
其時
(
そのとき
)
である。
車夫
(
くるまや
)
が
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と云う
中
(
うち
)
に
彼
(
か
)
の車夫は
折田
(
おりた
)
の方へガラ/″\/″\/″\と引返しましたが、道中には悪い
車夫
(
くるまや
)
が居ります。
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
車夫
(
くるまや
)
に鶴子を
負
(
おぶ
)
つてもらひ、余等は滑る足元に氣をつけ/\鐵道線路を踏切つて、山田の
畔
(
くろ
)
を關跡の方へと上る。道も
狹
(
せ
)
に散るの歌に
因
(
ちな
)
むで、芳野櫻を澤山植ゑてある。若木ばかりだ。
熊の足跡
(旧字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
お前は我まゝの
車夫
(
くるまや
)
さんだね、夫ならば
約定
(
きめ
)
の處までとは言ひませぬ、代りのある處まで行つて呉れゝば夫でよし、代はやるほどに何處か
开邊
(
そこ
)
らまで
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
踏切の坂を
引
(
ひき
)
あげて、寛永寺横手の
暗夜
(
やみ
)
に、石燈籠に囲まれつつ、
轍
(
わだち
)
が落葉に
軋
(
きし
)
んだ時、
車夫
(
くるまや
)
が振向いた。
白花の朝顔
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
又「おい
車夫
(
くるまや
)
、待て、これ
暫
(
しばら
)
く待てと云うに、仕様のない奴だ、
太
(
ふて
)
え奴だなア」
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
道を切って、街道を横に瀬をつくる、
流
(
ながれ
)
に迷って、根こそぎ倒れた並木の松を、丸木橋とよりは
筏
(
いかだ
)
に
蹈
(
ふ
)
んで、心細さに見返ると、
車夫
(
くるまや
)
はなお
手廂
(
てびさし
)
して立っていた。
栃の実
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
阿関は
頭
(
つむり
)
の先より
爪先
(
つまさき
)
まで眺めていゑいゑ私だとて往来で
行逢
(
いきあ
)
ふた位ではよもや
貴君
(
あなた
)
と気は付きますまい、
唯
(
たつ
)
た今の先までも知らぬ他人の
車夫
(
くるまや
)
さんとのみ思ふてゐましたに御存じないは
当然
(
あたりまへ
)
十三夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
酒肴
(
さけさかな
)
を
誂
(
あつら
)
え、一杯
遣
(
や
)
って居りながら考えましたが、これから先
人力
(
じんりき
)
を雇って
往
(
ゆ
)
きたいが、此の宿屋から雇って貰っては、足が附いてはならんからと一人で飛出し、途中から知れん
車夫
(
くるまや
)
を連れてまいり
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
駕籠舁
(
かごかき
)
と、
車夫
(
くるまや
)
は、
建場
(
たてば
)
で飲むのは仕来りでさ。ご心配なさらねえで、ご
緩
(
ゆっく
)
り。若奥様に、多分にお心付を頂きました。ご
冥加
(
みょうが
)
でして、へい、どうぞ、お初穂を……
白花の朝顔
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
阿關
(
おせき
)
は
頭
(
つむり
)
の
先
(
さき
)
より
爪先
(
つまさき
)
まで
眺
(
なが
)
めていゑ/\
私
(
わたし
)
だとて
徃來
(
わうらい
)
で
行逢
(
ゆきあ
)
ふた
位
(
くらゐ
)
ではよもや
貴君
(
あなた
)
と
氣
(
き
)
は
付
(
つ
)
きますまい、
唯
(
たつ
)
た
今
(
いま
)
の
先
(
さき
)
までも
知
(
し
)
らぬ
他人
(
たにん
)
の
車夫
(
くるまや
)
さんとのみ
思
(
おも
)
ふて
居
(
ゐ
)
ましたに
御存
(
ごぞん
)
じないは
當然
(
あたりまへ
)
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
二股
(
ふたまた
)
じゃ。」と
車夫
(
くるまや
)
が答えた。——織次は、この国に育ったが、用のない
町端
(
まちはずれ
)
まで、
小児
(
こども
)
の時には
行
(
ゆ
)
かなかったので、
唯
(
ただ
)
名に聞いた、
五月晴
(
さつきばれ
)
の空も、暗い、その山。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
もう
何
(
ど
)
うでも
厭
(
い
)
やに
成
(
な
)
つたのですからとて
提燈
(
ちようちん
)
を
持
(
もち
)
しまゝ
不圖
(
ふと
)
脇
(
わき
)
へのがれて、お
前
(
まへ
)
は
我
(
わが
)
まゝの
車夫
(
くるまや
)
さんだね、
夫
(
それ
)
ならば
約定
(
きめ
)
の
處
(
ところ
)
までとは
言
(
い
)
ひませぬ、
代
(
かは
)
りのある
處
(
とこ
)
まで
行
(
い
)
つて
呉
(
く
)
れゝば
夫
(
それ
)
でよし
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
といいつつ震えている二人を顧み、「あのう、押入に
繋
(
つな
)
いだ
車夫
(
くるまや
)
を出してやんな。おい
婆様
(
ばあさん
)
。」
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“車夫”の意味
《名詞》
車夫(しゃふ)
人力車を引いて人を運ぶことを仕事にする人。人力車夫。
(出典:Wiktionary)
車
常用漢字
小1
部首:⾞
7画
夫
常用漢字
小4
部首:⼤
4画
“車夫”で始まる語句
車夫様
車夫體
車夫同士
車夫風情