“婆様”のいろいろな読み方と例文
旧字:婆樣
読み方割合
ばあさま42.9%
ばあさん21.4%
ばばさま14.3%
ばさま7.1%
ばんさま3.6%
ばあさまア3.6%
ばゞさま3.6%
ばアさま3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
権七ごんしちや、ぬしづ、婆様ばあさまみせはしれ、旦那様だんなさま早速さつそくひとしますで、おあんじなさりませんやうに。ぬしはたらいてくれ、さあ、
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「そこでの、黒瀬の婆様ばあさんを葬ってやろうと思って用意をしたお棺はね、ちと道具に使用処つかひどころがある、後でここへ持たしてお寄来よこし。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あの本位田家の婆様ばばさまにせよ、やがて、良人おっととする人の母と思えばこそ、忍んで仕えている人である。誰を頼みに、このさき生きてゆこう。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
パッパッと田舎の親仁おやじが、てのひらへ吸殻を転がして、煙管きせるにズーズーとやにの音。くく、とどこかで鳩の声。あかねあねえも三四人、鬱金うこん婆様ばさまに、菜畠なばたけ阿媽かかあまじって、どれも口を開けていた。
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ほんでえ、俺家おらえ婆様ばんさまにも豆買いでもさせんべかな。」とお婆さんのせがれの治助は笑いながら言った。
蜜柑 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
此の頃じゃアハア手紙の一本ぐれえ書ける様になったのアめえの旦那の御厄介ごやっけえでがんすから、おうちがこうなって遠いとけえ行くてえこったらわしも附いて行かないばなんねえが、婆様ばあさまア塩梅あんべいが悪うござえまして
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
母「おや/\かみ婆様ばゞさま、あんたなえでえによ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
婆様ばアさまうちい嫁え貰ったって村のもんが誰も褒めねえもんはなえ、惣次郎がのちわずかハア夫婦になったばかりでも、亭主と思えばかたきたねえばなんなえて
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)