“婆娑羅”の読み方と例文
読み方割合
ばさら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のみならず、師直や道誉とならんで、洛中の三婆娑羅ばさらといわれていた男だけに、かえって、車副くるまぞいの人々へ、こう威たけ高に呶喝どかつした。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
婆娑羅ばさらの大神が祭ってある、あの座敷の古柱へ、ぐるぐる巻にくくりつけられて、松葉燻まつばいぶしぐらいにはされ兼ねますまい。
妖婆 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
私生活では婆娑羅ばさら見得者みえしゃの彼でいながら、ときによっては目に見えないこんな舞台裏の骨折りも、彼はなんともおもっていない。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)