“車副”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くるまぞい85.7%
くるまぞ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のみならず、師直や道誉とならんで、洛中の三婆娑羅ばさらといわれていた男だけに、かえって、車副くるまぞいの人々へ、こう威たけ高に呶喝どかつした。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
左にうつしし画にてそのつくり様を見たもうべし(第四図イ)、『鹿苑院殿御元服記ろくおんいんどのごげんぷくき』永和元年三月の条、〈御車新造、東寺より御輿、御力者十三人、牛飼五人、雑色ぞうしき九人、車副くるまぞい釜取以下〉とあるは
石清水行幸いわしみずみゆきにも、元成は、れの車副くるまぞいに立ち、派手ずきな主の好みで、他の侍八人と共に、銀延ぎんのべ地に鶴ノ丸を黄に染めだした揃いの小袖に、下のけてみえる水干すいかんを着て、人目をひいた。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)