“車蓋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃがい53.8%
やかた23.1%
しやがい15.4%
おい7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見れば、金華の車蓋しゃがいに、珠簾しゅれんの揺れ鳴る一車がきしみ通って行く。四方翠紗すいしゃ籠屏ろうびょうの裡に、透いて見える絵の如き人は貂蝉ちょうせんであった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
薄い月は高い車蓋やかたを斜めにぼんやりと照らしているばかりで、低く這って来る牛の影も、月に背いた車の片側も、遠くからはっきりとは見えないので
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
斯くして予はかの肥大に似たる満村恭平の如く、車窓の外に往来する燈火の光を見、車蓋しやがいの上に蕭々せうせうたる夜雨の音を聞きつつ、新富座を去る事はなはだ遠からずして、かならず予が最期の息を呼吸す可し。
開化の殺人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
もう、十八公麿の車は、炎々と紅蓮ぐれんを上げて、燃えているのだ。わだちも、車蓋おいも。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)