“しゃがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
車蓋87.5%
車外12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自ら太政相国だいじょうしょうこくと称し、宮門の出入には、金花の車蓋しゃがいに万珠のれんを垂れこめ、轣音れきおん揺々ようようと、行装の綺羅きらと勢威を内外に誇り示した。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
遠く望めば霊芝れいしの如く、車蓋しゃがいの如く、庭へ出てみると、その高い枝ぶりは気持がいいのですが、この室内では盤崛ばんくつしている太い幹と根元を見るだけで、枝葉は見えないのです。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そう命令すると、大尉は座席の横から一かかえもあるくさりを、車外しゃがいほうした。途端に、車体はぐぐッと曲った。そして、大きな水煙りをあげると、どすンと水田の中に、急停車した。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)