“そと”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ソト
語句割合
外57.8%
戸外26.1%
屋外3.1%
外面2.8%
外部2.7%
室外1.1%
外界0.9%
外方0.7%
窓外0.5%
往来0.3%
城外0.2%
外所0.2%
庭外0.2%
廓外0.2%
街路0.2%
車外0.2%
坑外0.1%
家外0.1%
他界0.1%
卒度0.1%
卒都0.1%
国外0.1%
圏外0.1%
堂外0.1%
場外0.1%
塔外0.1%
外交0.1%
外側0.1%
外戸0.1%
外景0.1%
幕外0.1%
座外0.1%
構外0.1%
民間0.1%
率土0.1%
甲板0.1%
街上0.1%
道路0.1%
門外0.1%
閣外0.1%
院外0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かうして林(はやし)の中(なか)の空氣(くうき)は、常(つね)に林(はやし)の外(そと)と比(くら)べて、晝間(ちゆうかん)は涼(すゞ)しく、夜間(やかん)は温(あたゝ)かで、從(したが)つて晝(ひる)と夜(よる)とで氣温(きおん)が急(きゆう)に變(かは)ることを和(やは)らげます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
戸外(そと)には車を待たして置いていかにも急(いそが)しい大切な用件を身に帯びているといった風(ふう)で一時間もたつかたたない中(うち)に帰ってしまった。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
が、この限られた區域の内で、毎日一時間は屋外(そと)で過さねばならなかつた。私たちの着物は、嚴(きび)しい寒さを防ぐには十分ではなかつた。
実に是邂逅(めぐりあひ)の唐突で、意外で、しかも偽りも飾りも無い心の底の外面(そと)に流露(あらは)れた光景(ありさま)は、男性(をとこ)と男性との間に稀(たま)に見られる美しさであつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
丑松は仙太を背後(うしろ)から抱〆(だきしめ)て、誰が見ようと笑はうと其様(そん)なことに頓着なく、自然(おのづ)と外部(そと)に表れる深い哀憐(あはれみ)の情緒(こゝろ)を寄せたのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
一運(チイフ)は頤(あご)で為吉を指した。ボストンはちらっと彼を見遣って黙って先に立った。為吉は一歩室外(そと)へ踏み出そうとすると
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
世の巷(ちまた)に駆けめぐる人は目のみを鋭く働かしめて耳を用いざるものなり。衷心(うち)騒がしき時いかで外界(そと)の物音を聞き得ん。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
かえって遠くに売りあるく鍋焼饂飩(うどん)の呼び声の、幽(かす)かに外方(そと)より家(や)の中(うち)に浸みこみ来たるほどなりけり。
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
私の頭は取りとめのない事で渦(うず)を巻いていた。夜はいつの間にか明けて、すがすがしい朝の空気が靄(もや)に閉ざされた窓外(そと)から飛込んで来た。乗客はざわめき出した。
急行十三時間 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
小團次(こだんじ)は大層役者を上げましたね、それに私は福助(しんこま)の人気の有るには本当に驚きましたよ、往来(そと)を
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
城内の混乱に打ちまぎれ、うかうか城外(そと)へ出たらしい。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
何をいったい云うのだろう? 鼻の頭へ汗を掻き、ピョイと外所(そと)へ飛び出した。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
是から大藏は伸上って庭外(そと)を見ましたが人も来ない様子ゆえ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
街路(そと)はぞろぞろと身動きもならぬほどの人通りである。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
車外(そと)もやっぱり真っ暗である。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「この二人でございますね? ハイ、確かに、十時二十分頃から十時半までの間に、ケージから坑外(そと)へ出て行きました」
坑鬼 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
「ハイ、それはもう確かで、そんな時分に坑夫で坑外(そと)に出たのは、この二人だけでござんすから、よく覚えとります」
坑鬼 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
家外(そと)は静かな暖(あった)かな冬の日が照って、どこかそこらを歩いたらば、どんなに愉快だろうと思うようにカラリと空が晴れていた。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
私も淫売(じごく)のことで柳沢と喧嘩をするでもあるまいと、胸を撫(な)でながら家外(そと)に出た。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
丑松が胸の中に戦ふ懊悩(あうなう)を感ずれば感ずる程、余計に他界(そと)の自然は活々(いき/\)として、身に染(し)みるやうに思はるゝ。南の空には星一つ顕(あらは)れた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
這(こ)はゆめ/\喜ばしき御沙汰には候はず、妾の夫にて御屋敷奉公致せる者より卒度(そと)洩(も)らし参りしやうには、彼(か)の喜三郎と云へる御仁は、雲井様の妾腹の御子にて剣術の達者
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
卒都(そと)の濱邊の呼子鳥(よぶこどり)
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
……しかしそれとて条件があって、国内(うち)は四民に不満なく、国外(そと)は外国(いこく)の侵逼(しんひつ)なく、五穀実り、天候静穏、礼楽ことごとく調うような、理想的政治を行なうなれば、預けまかせておいてもよかろう。
前記天満焼 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
益州——巴蜀(はしょく)の奥地は、なおまだ颱風(たいふう)の圏外(そと)にあるかのごとく、茫々(ぼうぼう)の密雲にとざされているが、長江の水は、そこから流れてくるものである。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
堂外(そと)はひどい吹雪。張飛は階下から、こう喚(わめ)いてせきたてた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それへ、金包みを入れた典膳は、ノッシリと立ち上がったが、礼も云わず、客人を掻き分けると、場外(そと)へ出て行った。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
茲で熟く考えて見ると、大抵此の辺が塔外(そと)の地盤と平均して居るらしく思われる、是から下は地へ掘込んだ穴倉の様な所に違いない。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
四人居た店員も、水野君一人になってしまい、その水野君も債鬼の恐れを感じると、外交(そと)歩きに出て晩まで帰って来ない。そして月末には、電灯が切られる。
あれだけの人目の中で外側(そと)から槍で突くにしろ刀で刺すにしろそんな芸当は出来そうもねえ。……だいいち、象の脇腹には突傷はおろか、下手(へた)に窪んだとこさえありゃしねえんです。
こうした外戸(そと)の吹雪は冬のあいだ毎日のように続いていた。
鬼 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『私(わたし)は眠(ね)て居(ゐ)たから能(よ)く分(わか)りませんが、』と言ひながら外景(そと)を見(み)ると丘山樹林(きうざんじゆりん)の容樣(かたち)が正(まさ)にそれなので
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
日はもうとっぷり暮れて、斗満(とまむ)の川音が高くなった。幕外(そと)は耳もきれそうな霜夜(しもよ)だが、帳内(ちょうない)は火があるので汗ばむ程の温気(おんき)。天幕の諸君は尚(なお)も馳走に薩摩(さつま)琵琶(びわ)を持出した。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
立見から座外(そと)に出ると、こう好い月の晩で、何ともいえないセンチメンタルな夜だった。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
やがて、母屋と離座敷(はなれ)との間の通路(みち)から、この旅籠(はたご)、武蔵屋の構外(そと)へ出ようとした。そうしてまたそこで、地上へ、血溜りのような物を——胴抜きの緋の長襦袢を産み落とした。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
一ツ橋、清水の三卿、保科、桑名の親藩輩が、結託してわしを陥穽(かんせい)したが、冬次郎めも一味だな! ……柳営(うち)と民間(そと)と呼応して、今日の計画にしおったのだな!
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その時代より前には、津軽では葛かずらの根の餅を、ハナモチといっていたこともある(率土(そと)が浜風)。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「そ、それだけじゃアない……いやどうも、さっきから変だと思ったが、あの運転手も、それから、甲板(そと)で捕まった水夫達も、ああ、あれは皆んな、死んだ筈の北海丸の乗組員です!」
動かぬ鯨群 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
カピ長 何(なん)とした事(こと)ぢゃ、街上(そと)にて人々(ひと/\)の叫(わめ)き立(た)つるは?
あるいは「東洋の紐育(ニュウヨーク)」もしくは「東洋の桑港(サンフランシスコ)」——こう呼ばれている上海(シャンハイ)も、昔ながらの支那街としての県城城内へ足を入れれば、腐敗と臭気と汚穢(おわい)とが、道路(そと)にも屋内(うち)にも充ち満ちていて
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
冉有はその言葉をきくと、やっと落ちついて、再び用達しに門外(そと)に出た。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
と体を飜えしポンと閣外(そと)へ飛び出した。閣外から狭間戸が閉ざされた。
天主閣の音 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
さては院外(そと)でやりたいのだなと思ったのですが、やはり止(と)める気がしませんのでじっと見ていました。
いのちの初夜 (新字新仮名) / 北条民雄(著)