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外界
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そと
ふりがな文庫
“
外界
(
そと
)” の例文
「はい代々井上嘉門が支配いたして居りました。……で、この秘密を保つために、逸見三家は家憲として、
外界
(
そと
)
との交際を避けて居りました」
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
世の
巷
(
ちまた
)
に駆けめぐる人は目のみを鋭く働かしめて耳を用いざるものなり。
衷心
(
うち
)
騒がしき時いかで
外界
(
そと
)
の物音を聞き得ん。
わかれ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
そこだけ、時のながれが、ゆるやかに淀み、そこだけ、
外界
(
そと
)
を搏つあらあらしい空気が、ゆつくり、和らぎなごんでゐる。和らぎなごんでゐる、としか思はれない。
独楽
(新字旧仮名)
/
高祖保
(著)
悪戯小僧が隠れておりはせぬかと
外界
(
そと
)
を見廻したり、胡散くさそうに空気の匂いまで嗅ぎ廻す時のように、長いげじげじ眉の下からキョトキョトと始終あたりを窺っている。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「山岸主税の申しまするには、お館の中に居る女の内通者が、
外界
(
そと
)
の賊と気脈を通じ、昨夜裏門にて密会し……」
仇討姉妹笠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
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これが
苦手
(
にがて
)
でございます。こっちで巧らむことぐらいは、先方で見抜いてしまいますので、どうでもこれは
外界
(
そと
)
からの手を、お借りしなければなりませんが、誰か助け手はないものかしら?
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
何故だろう? 狭い紙帳を天地とし、
外界
(
そと
)
と絶ち、他を排し、自分一人だけで
生活
(
くら
)
すようになったからである。そういう生活は孤独生活であり、孤独生活が極まれば、憂欝となり絶望的となる。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
ではその辺に
外界
(
そと
)
へ通う、洞穴の口でもあるのだろうか?
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
外
常用漢字
小2
部首:⼣
5画
界
常用漢字
小3
部首:⽥
9画
“外”で始まる語句
外
外套
外面
外道
外出
外見
外国
外部
外聞
外濠