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ふりがな文庫
“
窓外
(
そと
)” の例文
『え、未だ。』と女は
窓外
(
そと
)
を覗いたが、『マア野村さんですか。姐さん達は十一時でなくちや帰りませんの。』
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
私の頭は取りとめのない事で
渦
(
うず
)
を巻いていた。夜はいつの間にか明けて、すがすがしい朝の空気が
靄
(
もや
)
に閉ざされた
窓外
(
そと
)
から飛込んで来た。乗客はざわめき出した。
急行十三時間
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
『え、未だ。』と女は
窓外
(
そと
)
を覗いたが『マア野村さんですか。姐さん達は十二時でなくちや歸りませんの。』
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
窓外
(
そと
)
では恰度この時春光を浴びながら、透き通るようなうすものゝショールを長々と飜えして、令嬢風の女連が、厳めしい煉瓦造りの建物を黙殺し乍ら歩いていた。
支倉事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
程なく列車が
轟
(
ぐわう
)
と音を立てて松川の鉄橋に
差
(
さし
)
かかると、
窓外
(
そと
)
を眺めて黙つてゐた吉野は
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
入れとも云はず
窓外
(
そと
)
を覗いてるので、渠は構はず入つて見ようとも思つたが、何分にも先程から氣が
悠然
(
ゆつたり
)
と寛大になつてるので、遂ぞ起した事のない「可哀さうだ。」といふ氣がした。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
入れとも云はず
窓外
(
そと
)
を覗いてるので、渠は構はず入つて見ようとも思つたが、何分にも
先刻程
(
さきほど
)
から気が
悠然
(
ゆつたり
)
と寛大になつてるので、遂ぞ起した事のない「可哀さうだ。」といふ気がした。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“窓外”の意味
《名詞》
窓の外。
(出典:Wiktionary)
窓
常用漢字
小6
部首:⽳
11画
外
常用漢字
小2
部首:⼣
5画
“窓”で始まる語句
窓
窓硝子
窓際
窓掛
窓枠
窓框
窓帷
窓側
窓下
窓辺