街路そと)” の例文
それでも仲々階下したにさへ降り渋つて、二人限になれば何やら密々こそこそ話合つては、袂を口にあてて声立てずに笑つてゐたが、夕方近くなつてから、お八重の発起で街路そとへ出て見た。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
街路そとはぞろぞろと身動きもならぬほどの人通りである。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)