“流露”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りゅうろ80.0%
あらは20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
悲しみ、ほほえみ、喜び、憂い、その場その場により、その時その時に従って、無限の表情が流露りゅうろして尽くるところがありません。
無表情の表情 (新字新仮名) / 上村松園(著)
酒は好きだがそう強くはない性質らしく、男はあかい顔に何となく感情を流露りゅうろさす声になった。
東海道五十三次 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
実に是邂逅めぐりあひの唐突で、意外で、しかも偽りも飾りも無い心の底の外面そと流露あらはれた光景ありさまは、男性をとこと男性との間にたまに見られる美しさであつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
心の底から思ひやる深い真情を外に流露あらはして、銀之助は弔辞くやみを述べた。高柳は煙草を燻し/\黙つて二人の談話はなしを聞いて居た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)