“弔辞”のいろいろな読み方と例文
旧字:弔辭
読み方割合
ちょうじ62.5%
くやみ37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「堀川さん。弔辞ちょうじを一つ作ってくれませんか? 土曜日に本多少佐の葬式がある、——その時に校長の読まれるのですが、……」
文章 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
知人の婚礼にも葬式にも行かないので、歯の浮くような祝辞や弔辞ちょうじを傾聴する苦痛を知らない。雅叙園がじょえんに行ったこともなければ洋楽入の長唄ながうたを耳にしたこともない。
西瓜 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
定津院の長老、世話人と言つて姫子沢の組合、其他父が生前懇意にした農家の男女をとこをんな——それらの人々から丑松は親切な弔辞くやみを受けた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
心の底から思ひやる深い真情を外に流露あらはして、銀之助は弔辞くやみを述べた。高柳は煙草を燻し/\黙つて二人の談話はなしを聞いて居た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)