“弔歌”の読み方と例文
読み方割合
ちょうか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蜩の声は、壮年期の弔歌ちょうかに聞え、都を中心とする時の潮鳴りが、山の静寂しじまとは逆に、心へ底波を打ってくる。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
若しや犯人は、我れと我が殺害した死人を弔う為に、横笛フリュート弔歌ちょうかかなで、野菊の花束を贈ったのではないだろうか。だが、どこの世界に、その様な酔狂すいきょうな手数をかける犯罪者があるであろう。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
さっそく陣々に喪旗もきを立て、弔歌ちょうかかなでて、周瑜死せりと噂するがいい
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)