“弔合戦”の読み方と例文
読み方割合
とむらいがっせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「もう、とりかえしがつかない。このうえは、弔合戦とむらいがっせんあるばかりだ。ゴールド大使には、しばらく秘密にして置け」
二、〇〇〇年戦争 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彦島に備えていた巌流方の一門も、彼を途中にようして師巌流の弔合戦とむらいがっせんに及んだというはなしは遂に残っていない。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
武田のほろびた天正十年ほど、徳川家の運命のはかり乱高下らんこうげした年はあるまい。明智光秀あけちみつひでが不意に起って信長を討ち取る。羽柴秀吉はしばひでよし毛利もうり家と和睦わぼくして弔合戦とむらいがっせんに取って返す。
佐橋甚五郎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)