“弔旗”の読み方と例文
読み方割合
ちょうき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一方、呉の兵船は、弔旗ちょうきをかかげて、国へ帰り、孫策は、父のひつぎを涙ながら長沙城に奉じて、やがて曲阿きょくあの原に、荘厳な葬儀を執り行った。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
百カ日が過ぎたばかりのまだごたごたとにぎやかな墓には、よれよれになった寒冷紗かんれいしゃ弔旗ちょうきなども風雨にさらされたまま束ねられて立っている。
(新字新仮名) / 壺井栄(著)
黒い布で包んだ球を見たとき、余はしゃ金箔きんぱくを巻いた弔旗ちょうきの頭を思い出した。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)