“寒冷紗”の読み方と例文
読み方割合
かんれいしゃ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百カ日が過ぎたばかりのまだごたごたとにぎやかな墓には、よれよれになった寒冷紗かんれいしゃ弔旗ちょうきなども風雨にさらされたまま束ねられて立っている。
(新字新仮名) / 壺井栄(著)
胸に嬰児を抱きながら、顔に依然として白布を下げた、姑獲鳥うぶめのような早瀬の姿は、やがて煙りか寒冷紗かんれいしゃのような、月光の中へさまよい出た。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
種々いろいろな虫の形を土でこしらえて足は針金で羽根は寒冷紗かんれいしゃまたは適当な物で造り、色は虫その物によって彩色を施し、一見実物に見えるよう拵えるのです。