“かんれいしゃ”の漢字の書き方と例文
語句割合
寒冷紗100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その音調は全くの東京ものである。余は突然立って、窓の外を眺めた。あいにく窓には寒冷紗かんれいしゃが張ってあった。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そこには、真新しい寒冷紗かんれいしゃづくりの竜幡りゅうはんが二りゅうハタハタとうごめいている新仏にいほとけの墓が懐中電灯の灯りに照し出された。墓標ぼひょうには女の名前が書いてあったが覚えていない。
人間灰 (新字新仮名) / 海野十三(著)
俺は貧乏人だから絹が買えないといって、寒冷紗かんれいしゃの裏へ黄土を塗って地獄変相図を極彩色で描いた。