“新仏”のいろいろな読み方と例文
旧字:新佛
読み方(ふりがな)割合
しんぼとけ55.6%
にいぼとけ27.8%
あらぼとけ11.1%
にいほとけ5.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お民、お前なぜ死んでしまつただ?」——お住は我知らず口のうちにかう新仏しんぼとけへ話しかけた。
一塊の土 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
したがって、影法師三吉が検めた新仏しんぼとけはいうまでもなく代玉かえだまの与惣次であった。
せわしく香をくべて、かねを叩くのは弥助。新仏にいぼとけの前にあかりが揺らいで、夜の鳥が雑司ヶ谷の空をいて過ぎます。
「その癩病人てえのがお新女郎の情夫よ——森元町の他に新仏にいぼとけがもう一つ、いやさ、二つかも知れねえ。佐平どん、お忙しいこったのう。」
新仏あらぼとけさまにまた線香が絶えておりましたに。」と言って、姑は余所行よそゆきのままで、茶のへ来て坐った。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
均平は銀子の松次から言うと本家に当たる松の家で、風呂ふろを入れてもらったり、電話を取り次いでもらったりしていたので、たまには二階へ上がってお茶をみ、金ぴかの仏壇の新仏あらぼとけにお線香をあげることもあった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
そこには、真新しい寒冷紗かんれいしゃづくりの竜幡りゅうはんが二りゅうハタハタとうごめいている新仏にいほとけの墓が懐中電灯の灯りに照し出された。
人間灰 (新字新仮名) / 海野十三(著)