“しんぼとけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
新仏91.7%
新佛8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きのう埋めたばかりの新仏しんぼとけの……。その新仏の墓をほりかえして……。もうそのあとは申上げられません。
人狼 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
同時どうじに一昨年さくねんふゆ衣絵きぬゑさん、婿君むこぎみのために若奥様わかおくさまであつた、うつくしい夫人ふじんがはかなくなつてる……新仏しんぼとけは、夫人ふじんの三年目ねんめに、おなじ肺結核はいけつかく死去しきよしたのであるが……
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そはなにがしといふ伯爵の殿なりき。又此の如き壻を知りたり。唯だ婦は此の如く打明けて物言ふさがならねば、新枕にひまくらの樂しさを殿に讓りて、おのれは新佛しんぼとけの通夜することゝなりぬ。