“肺結核”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はいけっかく66.7%
はいけつかく33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうかもしれないよ。また、肺結核はいけっかくにかかれば、たいていなおらないから、そんなはなしつくったのかもしれない。」
草原の夢 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それは一つには姉も弟も肺結核はいけっかくかかっていたためであろう。けれどもまた一つには四畳半の離れの抱えこんだ、飛び石一つ打ってない庭に木賊とくさばかり茂っていたためである。
春の夜 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その父親てゝおやはやくにくなつてか、はあかゝさんが肺結核はいけつかくといふをわづらつてなくなりましてから一週忌しうきぬほどにあとひました、いまりましてもだ五十
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
同時どうじに一昨年さくねんふゆ衣絵きぬゑさん、婿君むこぎみのために若奥様わかおくさまであつた、うつくしい夫人ふじんがはかなくなつてる……新仏しんぼとけは、夫人ふじんの三年目ねんめに、おなじ肺結核はいけつかく死去しきよしたのであるが……
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)