“腎臓結核”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じんぞうけっかく75.0%
じんざうけつかく25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
レントゲンをかけ腎臓結核じんぞうけっかくだときまると、華陽堂病院がうらめしいよりも、むしろなつかしかった。命が惜しければ入院しなさいと言われた。あわてて入院した。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
彼は六高へはいったのち、一年とたたぬうちに病人となり、叔父おじさんの家へ帰るようになった。病名は確かに腎臓結核じんぞうけっかくだった。僕は時々ビスケットなどを持ち、彼のいる書生部屋へ見舞いに行った。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ロマンテイツクなる秀才なりしが、岡山の高等学校へはひりしのち腎臓結核じんざうけつかくかかりて死せり。平塚の父は画家なりしよし、その最後の作とか言ふ大幅たいふくの地蔵尊を見しことあり。
学校友だち (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)