腎臓結核じんぞうけっかく)” の例文
レントゲンをかけ腎臓結核じんぞうけっかくだときまると、華陽堂病院がうらめしいよりも、むしろなつかしかった。命が惜しければ入院しなさいと言われた。あわてて入院した。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
彼は六高へはいったのち、一年とたたぬうちに病人となり、叔父おじさんの家へ帰るようになった。病名は確かに腎臓結核じんぞうけっかくだった。僕は時々ビスケットなどを持ち、彼のいる書生部屋へ見舞いに行った。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
あの子は、腎臓結核じんぞうけっかくだったんだそうです。
眉山 (新字新仮名) / 太宰治(著)