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『春の夜』
ふりがな文庫
『
春の夜
(
はるのよる
)
』
これは近頃Nさんと云う看護婦に聞いた話である。Nさんは中々利かぬ気らしい。いつも乾いた唇のかげに鋭い犬歯の見える人である。 僕は当時僕の弟の転地先の宿屋の二階に大腸加答児を起して横になっていた。下痢は一週間たってもとまる気色は無い。そこで元 …
著者
芥川竜之介
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文藝春秋」1926(大正15)年9月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約9分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
況
(
いわん
)
髪
(
がみ
)
止
(
と
)
後
(
うしろ
)
後
(
のち
)
何
(
なん
)
険
(
けん
)
縁
(
えん
)
母様
(
かあさま
)
抱
(
だ
)
嫁入
(
よめい
)
詰
(
なじ
)
牛込
(
うしごめ
)
真似
(
まね
)
界隈
(
かいわい
)
犬歯
(
けんし
)
緩
(
ゆる
)
爺
(
じい
)
頬
(
ほお
)
灯
(
ひ
)
濡
(
ぬ
)
滅多
(
めった
)
気丈
(
きじょう
)
頂戴
(
ちょうだい
)
粥
(
かゆ
)
罹
(
かか
)
行
(
ゆ
)
計
(
はか
)
輪郭
(
りんかく
)
透
(
す
)
遥
(
はる
)
野田
(
のだ
)
間
(
ま
)
雪
(
ゆき
)
雪平
(
ゆきひら
)
震
(
ふる
)
姐
(
ねえ
)
下
(
した
)
下痢
(
げり
)
仰向
(
あおむ
)
何斤
(
なんぎん
)
侮蔑
(
ぶべつ
)
切
(
き
)
利
(
き
)
前
(
まえ
)
勿論
(
もちろん
)
厄介
(
やっかい
)
唇
(
くちびる
)
喀血
(
かっけつ
)
夥
(
おびただ
)
滅入
(
めい
)
家
(
うち
)
小堀
(
こぼり
)
就
(
つ
)
床
(
とこ
)
後
(
あと
)
息子
(
むすこ
)
患者
(
かんじゃ
)
映
(
うつ
)
木賊
(
とくさ
)
未
(
いま
)
一人
(
ひとり
)
気色
(
けしき
)
氷嚢
(
ひょうのう
)