“肺尖”の読み方と例文
読み方割合
はいせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元来欧洲航路のカーゴボートの一等運転手チーフメートであったのが肺尖はいせんわずらった揚句あげく、この病院の新聞広告を見て静養しに来たものだそうである。
復讐 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「なにたいした事はない、熱がなけりゃ学校へ行ってもいい。少しは肺尖はいせんが悪いばかりだ、力を落とすことはないといいます。」
廃める (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
警察医は、鶏の料理をでもするように、馴れ切った冷静な手付きで、肺や心臓や胃腸など一通ひととおり見た上で、女に肺尖はいせんカタルの痕跡があるといいました。
島原心中 (新字新仮名) / 菊池寛(著)