“肺腑”の読み方と例文
読み方割合
はいふ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
美しい聲——少しうはづつて居りますが、人の肺腑はいふに透るやうな、一番印象づける美しい聲と共に、十八九の娘が飛込んで來ました。
先年来の身をもってした経験が彼の肺腑はいふに徹していた。従って彼は、彼の胸中を知っている家臣の処置を、自分の処置と考えていた。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
聞書は話のほとんどまゝである。君は私に書き直させようとしたが、私は君の肺腑はいふから流れ出た語の権威を尊重して、殆其儘これを公にする。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)