トップ
>
『一塊の土』
ふりがな文庫
『
一塊の土
(
ひとくれのつち
)
』
お住の倅に死別れたのは茶摘みのはじまる時候だつた。倅の仁太郎は足かけ八年、腰ぬけ同様に床に就いてゐた。かう云ふ倅の死んだことは「後生よし」と云はれるお住にも、悲しいとばかりは限らなかつた。お住は仁太郎の棺の前へ一本線香を手向けた時には、兎に …
著者
芥川竜之介
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新潮」1924(大正13)年1月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約19分(500文字/分)
朗読目安時間
約31分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
羞
(
はづか
)
願
(
ぐわん
)
吃逆
(
しやくり
)
外
(
はづ
)
狼狽
(
らうばい
)
可哀
(
かはい
)
姑
(
しうとめ
)
況
(
いはん
)
上
(
あが
)
仄
(
ほのめ
)
住
(
すみ
)
塩鱒
(
しほます
)
怒
(
いかり
)
畏怖
(
ゐふ
)
中音
(
ちゆうおん
)
俵
(
たはら
)
吼
(
たけ
)
好
(
よ
)
小母
(
をば
)
尤
(
もつと
)
常談
(
じやうだん
)
後生
(
ごしやう
)
所謂
(
いはゆる
)
把
(
ぱ
)
晩
(
おそ
)
玩具
(
おもちや
)
生恥
(
いきはぢ
)
甲羅
(
かふら
)
直
(
すぐ
)
祝言
(
しうげん
)
粟
(
あは
)
脅
(
おび
)
草鞋
(
わらぢ
)
詰
(
なじ
)
鑑
(
かがみ
)
陸稲
(
をかぼ
)
一掴
(
ひとつか
)
些細
(
ささい
)
何処
(
どこ
)
倅
(
せがれ
)
兎
(
と
)
募
(
つの
)
博奕
(
ばくち
)
口説
(
くど
)
呟
(
つぶや
)
壻
(
むこ
)
好
(
い
)
如何
(
いか
)
家
(
うち
)
寧
(
むし
)
就
(
つ
)
弘
(
ひろ
)
当
(
あて
)
従弟
(
いとこ
)
忽
(
たちま
)
悉
(
ことごと
)
悪
(
わる
)
惣菜
(
そうざい
)
愈
(
いよいよ
)
愚痴
(
ぐち
)
手向
(
たむ
)
拵
(
こしら
)
新仏
(
しんぼとけ
)
曝
(
さら
)
榾火
(
ほたび
)
櫟
(
くぬぎ
)
次穂
(
つぎほ
)
此処
(
ここ
)
殊
(
こと
)
殖
(
ふ
)
気色
(
けしき
)
永
(
なが
)
炉側
(
ろばた
)
炙
(
あぶ
)
焚
(
た
)
無暗
(
むやみ
)
煤
(
すす
)
熟
(
う
)
片時
(
かたとき
)
独語
(
ひとりごと
)
界隈
(
かいわい
)
皺
(
しわ
)
竹串
(
たけぐし
)
筵
(
むしろ
)
籾
(
もみ
)
納屋
(
なや
)
縁
(
ふち
)
繭
(
まゆ
)
罵
(
ののし
)
罹
(
かか
)
胡坐
(
あぐら
)
藷
(
いも
)
蚊帳
(
かや
)
衝
(
つ
)
褒
(
ほ
)
角
(
かく
)
訣
(
わけ
)
譃
(
うそ
)
軛
(
くびき
)
途絶
(
とだ
)