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新仏
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にいぼとけ
ふりがな文庫
“
新仏
(
にいぼとけ
)” の例文
旧字:
新佛
「その癩病人てえのがお新女郎の情夫よ——森元町の他に
新仏
(
にいぼとけ
)
がもう一つ、いやさ、二つかも知れねえ。佐平どん、お忙しいこったのう。」
釘抜藤吉捕物覚書:02 梅雨に咲く花
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
忙
(
せわ
)
しく香をくべて、
鉦
(
かね
)
を叩くのは弥助。
新仏
(
にいぼとけ
)
の前に
灯
(
あかり
)
が揺らいで、夜の鳥が雑司ヶ谷の空を
啼
(
な
)
いて過ぎます。
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「どんな恰好だって!……この辺では、最初のお盆にだけ、
新仏
(
にいぼとけ
)
がかならず家へ帰ってくることになっていますの。……だから、あなたその役をしてくださればいいのですわ」
生霊
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
イヤ、この村には若い女の
新仏
(
にいぼとけ
)
はない筈だ。といって、山犬共が生きている人間を
鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
新仏
(
にいぼとけ
)
の穴を
発
(
あば
)
き、その中の棺の
蓋
(
ふた
)
を取り、死人の冷えた肉と、骨とを取り出して、ボリボリ食っている、あまりのことに仰天して気絶したお婿さんを、その花嫁さんが呼び生かして言うことには
大菩薩峠:31 勿来の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
出
(
い
)
でし月影に一名の
曲者
(
くせもの
)
が
鍬
(
くわ
)
を
振
(
ふる
)
って
新仏
(
にいぼとけ
)
の
土
(
つち
)
まんじゅうを発掘せる有様を認め腰を抜かさん
許
(
ばか
)
りに
打驚
(
うちおどろ
)
き泥坊泥坊と
呼
(
よば
)
わりければ曲者もびっくり
仰天
(
ぎょうてん
)
雲を霞とにげ失せたり届け
出
(
いで
)
により時を
百面相役者
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
新仏
(
にいぼとけ
)
といっしょに
檀家
(
だんか
)
から
菩提寺
(
ぼだいじ
)
へ納めてくるいろいろの品物には、故人が生前
愛玩
(
あいがん
)
していたとか、
理由
(
わけ
)
があって
自家
(
うち
)
には置けないとか、とにかく、あまりありがたくない因縁ものがすくなくない。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
新
常用漢字
小2
部首:⽄
13画
仏
常用漢字
小5
部首:⼈
4画
“新仏”で始まる語句
新仏蘭西評論