トップ
>
弔辞
>
ちょうじ
ふりがな文庫
“
弔辞
(
ちょうじ
)” の例文
旧字:
弔辭
「堀川さん。
弔辞
(
ちょうじ
)
を一つ作ってくれませんか? 土曜日に本多少佐の葬式がある、——その時に校長の読まれるのですが、……」
文章
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
知人の婚礼にも葬式にも行かないので、歯の浮くような祝辞や
弔辞
(
ちょうじ
)
を傾聴する苦痛を知らない。
雅叙園
(
がじょえん
)
に行ったこともなければ洋楽入の
長唄
(
ながうた
)
を耳にしたこともない。
西瓜
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
われわれは彼を船旗に包み、足もとに三十二ポンド弾を置いて、その日の午後に彼を
葬
(
ほうむ
)
った。わたしが
弔辞
(
ちょうじ
)
を読んだとき、荒らくれた水夫はみな子供のように泣いた。
世界怪談名作集:09 北極星号の船長 医学生ジョン・マリスターレーの奇異なる日記よりの抜萃
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
「誰でもない、たった今君が
弔辞
(
ちょうじ
)
を述べてくれた明智小五郎だよ」
黄金仮面
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
今月ももう
七日
(
なぬか
)
とすると、来月号の締切り日は——
弔辞
(
ちょうじ
)
などを書いている場合ではない。昼夜兼行に勉強しても、元来仕事に
手間
(
てま
)
のかかる彼には出来上るかどうか疑問である。
文章
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
ところが、式がだんだん進んで、小宮さんが
伸六
(
しんろく
)
さんといっしょに、
弔辞
(
ちょうじ
)
を持って、柩の前へ行くのを見たら、急に
眶
(
まぶた
)
の裏が熱くなってきた。僕の左には、
後藤末雄
(
ごとうすえお
)
君が立っている。
葬儀記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
そのまた棺の前の机には造花の
蓮
(
はす
)
の花の
仄
(
ほの
)
めいたり、
蝋燭
(
ろうそく
)
の
炎
(
ほのお
)
の
靡
(
なび
)
いたりする中に勲章の箱なども飾ってある。校長は棺に一礼した
後
(
のち
)
、左の手に
携
(
たずさ
)
えていた
大奉書
(
おおぼうしょ
)
の
弔辞
(
ちょうじ
)
を繰りひろげた。
文章
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
弔
常用漢字
中学
部首:⼸
4画
辞
常用漢字
小4
部首:⾟
13画
“弔”で始まる語句
弔
弔合戦
弔旗
弔問
弔詞
弔歌
弔儀
弔鐘
弔慰
弔文