“くやみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
32.0%
弔辞12.0%
哀悼8.0%
弔詞8.0%
悼辞8.0%
4.0%
弔儀4.0%
弔意4.0%
弔慰4.0%
弔辭4.0%
悔恨4.0%
悼辭4.0%
追悼4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのおくやみは無用々々、常が常なら梶原が身替くつちやあけえりませぬ、まだそれさへも疑ぐつて、親の命を褒美にくりやう、かたじけねえといふと早、詮義に詮義を
心の底から思ひやる深い真情を外に流露あらはして、銀之助は弔辞くやみを述べた。高柳は煙草を燻し/\黙つて二人の談話はなしを聞いて居た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
哀悼くやみのことばを申しあげ、香奠こうでんも用意いたして
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と自分は起き直つて手短かに弔詞くやみを述べた。
一家 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
滑稽こっけいなことはその翌日、壬生寺みぶでらで、昨夜殺された芹沢鴨の葬式があったが、その施主せしゅが近藤勇であったこと。勇は平気な面をして、自分が先に立って焼香もすれば人の悼辞くやみも受ける。
玄関にはくやみに来る人影もまだまれであった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
そいばかいか彼女あいが死んだと聞いたから、弔儀くやみに田崎をやって、生花はなをなあ、やったと思いなさい。礼どころか——突っ返して来申きもした。失礼じゃごあはんか、なあ山木さん
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
用談を済し、蓮太郎への弔意くやみを述べ、やがてそこそこにして行かうとする。其時、弁護士は丑松のことを語りきかせて
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
この男は本国姫路にいるので、こう云う席には列することが出来なかったが、訃音ふいんに接するや否や、弔慰くやみの状をよこして、敵討にはきっと助太刀をすると誓ったのである。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
われを出し拔きしは猶忍ぶべし。いかなれば我に弔辭くやみめきたる書を贈りて、重ねて我を辱めたる。われ。ベルナルドオ、そは皆病める人の詞なり。先づその手をゆるめずや。
ねたみと惜しみと悔恨くやみとの念が一緒になって旋風のように頭脳あたまの中を回転した。師としての道義の念もこれに交って、益〻ますます炎をさかんにした。わが愛する女の幸福の為めという犠牲の念も加わった。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
ひとから鄭重に悼辭くやみを言はれると、奈何して俺は左程悲しくないだらうと、それが却つて悲しかつた事もある。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
をぢは母上のみまかり給ひしを聞き、又人の我に盾銀二十をおくりしを聞き、母上の追悼くやみよりは、かの金の發落なりゆきのこゝろづかひのために、こゝにはおとづれ來ぬるなり。をぢは聲振り立てゝいふやう。