“圏外”のいろいろな読み方と例文
旧字:圈外
読み方割合
けんがい91.7%
そと8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その何処いずこにも興味を見出みいだし得なかった彼は、会談の圏外けんがい放逐ほうちくされるまでもなく、自分かららちけ出したと同じ事であった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
鉦鼓しょうこ喧噪けんそうしてひたすらに幽霊の追却につとめているのは、これまた仏教の圏外けんがいのものであるらしいことは、数年前にもすでにこれを説いたが
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
益州——巴蜀はしょくの奥地は、なおまだ颱風たいふう圏外そとにあるかのごとく、茫々ぼうぼうの密雲にとざされているが、長江の水は、そこから流れてくるものである。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)