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そと
ふりがな文庫
“
外
(
そと
)” の例文
鐘
(
かね
)
が
鳴
(
な
)
ると、
生徒
(
せいと
)
らは、
先
(
さき
)
を
争
(
あらそ
)
って
廊下
(
ろうか
)
から
外
(
そと
)
へとかけ
出
(
だ
)
しました。そのとき、
良
(
りょう
)
一は、
先生
(
せんせい
)
が
教員室
(
きょういんしつ
)
へいかれる
後
(
あと
)
を
追
(
お
)
ったのです。
僕が大きくなるまで
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
かうして
林
(
はやし
)
の
中
(
なか
)
の
空氣
(
くうき
)
は、
常
(
つね
)
に
林
(
はやし
)
の
外
(
そと
)
と
比
(
くら
)
べて、
晝間
(
ちゆうかん
)
は
涼
(
すゞ
)
しく、
夜間
(
やかん
)
は
温
(
あたゝ
)
かで、
從
(
したが
)
つて
晝
(
ひる
)
と
夜
(
よる
)
とで
氣温
(
きおん
)
が
急
(
きゆう
)
に
變
(
かは
)
ることを
和
(
やは
)
らげます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
と
元気
(
げんき
)
な
声
(
こえ
)
をのこして、
出
(
で
)
ていきました。おじいさんとおばあさんは、
門
(
もん
)
の
外
(
そと
)
に
立
(
た
)
って、いつまでも、いつまでも
見送
(
みおく
)
っていました。
桃太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
彼は遂にやむをえず、かたまりの
外
(
そと
)
へ出て、後ろの方に立って人の事で心配しているうちに、
博奕
(
ばくち
)
はずんずん進行してお
終
(
しま
)
いになる。
阿Q正伝
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
よく見ると
外
(
そと
)
の山桜の花が映つてそれが光つてゐたのであつた。つまり春の朝の山桜の花の心が薄月の感じで表現されてゐるわけだ。
晶子鑑賞
(新字旧仮名)
/
平野万里
(著)
▼ もっと見る
さて取り捨つべきところもなければ、屋敷の
外
(
そと
)
に穴を掘りてこれを
埋
(
う
)
め、蛇塚を作る。その蛇は
簣
(
あじか
)
に
何荷
(
なんが
)
ともなくありたりといえり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
たまたま
外
(
そと
)
より基督信徒の
来
(
きた
)
るあれば我らは旧友に会せしがごとく、敵地に
在
(
あり
)
て味方に会せしがごとく、うち悦びてこれを迎えたり
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
ただただわが維新の大改革なるものは内外の刺衝一時に抱合し、
外
(
そと
)
圧し、内迫り、ついに一種の壮観奇状を呈したるものなることを。
将来の日本:04 将来の日本
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
それから又、ものごと(自分自身をも含めて)の内側に直接はひつて行くことが出來ず、先づ
外
(
そと
)
から、それに對して位置測定を試みる。
かめれおん日記
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
古ぼけた
葭戸
(
よしど
)
を立てた縁側の
外
(
そと
)
には
小庭
(
こにわ
)
があるのやらないのやら分らぬほどな
闇
(
やみ
)
の中に軒の
風鈴
(
ふうりん
)
が
淋
(
さび
)
しく鳴り虫が
静
(
しずか
)
に鳴いている。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
その言語道断の不品行やふしだらにしても、その原因は彼自身の裡にはなく、どこか彼の
外
(
そと
)
、まあ空中にでもあると言うわけなのだね。
決闘
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
たゞ其原因結果の発展が余りに人意の
外
(
そと
)
に出て居て、其
為
(
ため
)
に
一人
(
ひとり
)
の若い男が無限の苦悩に沈んで居る事実を貴様が知りましたなら
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
更
(
ふ
)
け
行
(
ゆ
)
く
閨
(
ねや
)
に
聲
(
こゑ
)
もなく、
凉
(
すゞ
)
しい
目
(
め
)
ばかりぱち/\させて、
鐘
(
かね
)
の
音
(
ね
)
も
聞
(
きこ
)
えぬのを、
徒
(
いたづら
)
に
指
(
ゆび
)
を
折
(
を
)
る、
寂々
(
しん/\
)
とした
板戸
(
いたど
)
の
外
(
そと
)
に、ばさりと
物音
(
ものおと
)
。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
間もなく裏木戸が開いて、チヨロチヨロ出たのは、一と廻り小さい人影、
外
(
そと
)
に待つて居る影にピタリと寄り添つたと思ふと、不意に——
銭形平次捕物控:062 城の絵図面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
外
(
そと
)
には風が悲しい声を立ててゐた。非業な死を遂げたものの魂が、帰つてゆくところを失つて訴へてゐるやうに栄蔵には思はれた。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
外
(
そと
)
は金を施したれば、みる目
眩暈
(
くるめ
)
くばかりなれども、内はみな鉛にて、その重きに比ぶればフェデリーゴの着せしは藁なり 六四—六六
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
あやぶむ木工助を、眼の
外
(
そと
)
に、かれは持ちまえの幻覚に熱していた。大きな耳たぶが、血ぶくろみたいに、赤くなるときがそれである。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
耳
(
みゝ
)
を
傾
(
かたむ
)
けると、
何處
(
いづく
)
ともなく
鼕々
(
とう/\
)
と
浪
(
なみ
)
の
音
(
おと
)
の
聽
(
きこ
)
ゆるのは、
此
(
この
)
削壁
(
かべ
)
の
外
(
そと
)
は、
怒濤
(
どとう
)
逆卷
(
さかま
)
く
荒海
(
あらうみ
)
で、
此處
(
こゝ
)
は
確
(
たしか
)
に
海底
(
かいてい
)
數十
(
すうじふ
)
尺
(
しやく
)
の
底
(
そこ
)
であらう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
幸
(
さいはひ
)
に
御米
(
およね
)
の
産氣
(
さんけ
)
づいたのは、
宗助
(
そうすけ
)
の
外
(
そと
)
に
用
(
よう
)
のない
夜中
(
よなか
)
だつたので、
傍
(
そば
)
にゐて
世話
(
せわ
)
の
出來
(
でき
)
ると
云
(
い
)
ふ
點
(
てん
)
から
見
(
み
)
れば
甚
(
はなは
)
だ
都合
(
つがふ
)
が
好
(
よ
)
かつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
のんきなやつで、チョビ安、手に一本の小さな焼け棒ッ
杭
(
くい
)
をひろって、包囲する伊賀勢の剣輪をもぐってかこみの
外
(
そと
)
へ走りぬけた。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
身繕
(
みづくろ
)
いしてやゝしばし
寝床
(
ねどこ
)
に
突立
(
つった
)
って居ると、忍び込んだと思った人の
容子
(
ようす
)
は無くて、戸の
外
(
そと
)
にサラ/\サラ/\忍びやかな音がする。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
が、その中でも目についたのは、
欄干
(
らんかん
)
の
外
(
そと
)
の見物の間に、芸者らしい女が
交
(
まじ
)
っている。色の蒼白い、目の
沾
(
うる
)
んだ、どこか妙な憂鬱な、——
一夕話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
更
(
さら
)
に
博物館
(
はくぶつかん
)
では
外
(
そと
)
より
來
(
き
)
た
見物人
(
けんぶつにん
)
や
學者達
(
がくしやたち
)
に
研究
(
けんきゆう
)
させるばかりでなく、
博物館
(
はくぶつかん
)
にゐる
人
(
ひと
)
自身
(
じしん
)
がその
陳列品
(
ちんれつひん
)
を
利用
(
りよう
)
して
研究
(
けんきゆう
)
を
重
(
かさ
)
ね
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
その後、俺は
外
(
そと
)
の人に「夜、蒲団があまり重くて寝苦しい時には、この重さが一体何んの重さであるか位は考えてみないわけでもない。」
独房
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
九時に、ルピック夫人が寝ておいでというと、にんじんは、自分から進んで、
外
(
そと
)
をひとまわりして来る。それで、ひと
晩中
(
ばんじゅう
)
、安心である。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
扉
(
ドア
)
に飛びついて、死物狂ひになつて
錠前
(
ぢやうまへ
)
を搖すぶつた。
外
(
そと
)
の廊下に
跫音
(
あしおと
)
が駈けて來て、鍵が
外
(
はづ
)
されて、ベシーとアボットが這入つて來た
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
手傳
(
てつだひ
)
などするにぞ夫婦は大に
悦
(
よろこ
)
び
餠類
(
もちるゐ
)
は毎日々々
賣切
(
うりきれ
)
て歸れば今は
店
(
みせ
)
にて賣より寶澤が
外
(
そと
)
にて
商
(
あきな
)
ふ方が多き程になり夫婦は
宜者
(
よきもの
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「僕、君に少しお話したいことがあるんだが、
外
(
そと
)
で待ってますから、御用が済んだら、一寸その辺までつき合ってくれませんか」
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
唯
(
たゞ
)
何事
(
なにごと
)
も
耻
(
はづ
)
かしうのみ
有
(
あり
)
けるに、
或
(
あ
)
る
霜
(
しも
)
の
朝
(
あさ
)
水仙
(
すいせん
)
の
作
(
つく
)
り
花
(
ばな
)
を
格子門
(
かうしもん
)
の
外
(
そと
)
よりさし
入
(
い
)
れ
置
(
お
)
きし
者
(
もの
)
の
有
(
あり
)
けり、
誰
(
だ
)
れの
仕業
(
しわざ
)
と
知
(
し
)
るよし
無
(
な
)
けれど
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
又
(
また
)
そつと
戸
(
と
)
を
閉
(
た
)
てゝ
出
(
で
)
る
時
(
とき
)
頸筋
(
くびすぢ
)
の
髮
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
をこそつぱい
手
(
て
)
で
一攫
(
ひとつか
)
みにされるやうに
感
(
かん
)
じた。おつぎは
外
(
そと
)
の
壁際
(
かべぎは
)
の
草刈籠
(
くさかりかご
)
を
脊負
(
せお
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
若者等は刀を
抜
(
ぬい
)
て
追蒐
(
おっかけ
)
る、手塚は一生懸命に逃げたけれども逃切れずに、寒い時だが日比谷
外
(
そと
)
の濠の中へ飛込んで
漸
(
ようや
)
く助かった事もある。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
夕方
(
ゆうがた
)
には
多勢
(
おおぜい
)
のちいさな
子供
(
こども
)
の
声
(
こえ
)
にまじって
例
(
れい
)
の
光子
(
みつこ
)
さんの
甲高
(
かんだか
)
い
声
(
こえ
)
も
家
(
いえ
)
の
外
(
そと
)
に
響
(
ひび
)
いたが、
袖子
(
そでこ
)
はそれを
寝
(
ね
)
ながら
聞
(
き
)
いていた。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
斯
(
か
)
うして
愛
(
あい
)
ちやんは
自問自答
(
じもんじたふ
)
を
續
(
つゞ
)
けて
居
(
ゐ
)
ましたが、
暫
(
しばら
)
くして
外
(
そと
)
の
方
(
はう
)
で
何
(
なに
)
か
聲
(
こゑ
)
がするのを
聞
(
き
)
きつけ、
話
(
はなし
)
を
止
(
や
)
めて
耳
(
みゝ
)
を
欹
(
そばだ
)
てました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
真相は彼らの
外
(
そと
)
にある。
如何
(
いか
)
にして此の事件が起り、如何にして彼らの知らない結末に終ったか? たった二人だけがそれを語る資格がある。
扉は語らず:(又は二直線の延長に就て)
(新字新仮名)
/
小舟勝二
(著)
シューラはシャツ一
枚
(
まい
)
で立ったまま、おいおい
泣
(
な
)
いていた。と、ドアの
外
(
そと
)
で
騒々
(
そうぞう
)
しい
人声
(
ひとごえ
)
や、
賑
(
にぎや
)
かな
叫
(
さけ
)
び
声
(
ごえ
)
などが聞えた。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
その内男も着物を着替えたが、部屋より
外
(
そと
)
へは出ないで、
午
(
ひる
)
になるまで
長椅子
(
ながいす
)
の上に寝転んで、折々
微笑
(
ほほえ
)
んだ。その
間々
(
あいだあいだ
)
にはうとうとしていた。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
陽気がよくなつて以来主人夫婦がよく
外
(
そと
)
へ出掛けて飯を食ふので、下宿人ばかりが女中のマリイの給仕で食卓に就くのは何だか淋しい気がする。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
母が
一寸
(
ちよつと
)
外
(
そと
)
へ出た隙を見て、伯母は私の部屋へ這入つて參りました。私は下を向いたきり一言も口が利けませんでした。
反古
(旧字旧仮名)
/
小山内薫
(著)
と云うので、二日
流連
(
いつゞけ
)
をさせて
緩
(
ゆっ
)
くり遊興をさせ、充分金を遣わせて御用聞と話合いの上で、ズッと出る処を大門
外
(
そと
)
で
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
實在する他者そのものは決してわがうちに入り來らず、しかもわれに屬するものが同時にわれの
外
(
そと
)
にあるものを代表する處に認識は成立つのである。
時と永遠
(旧字旧仮名)
/
波多野精一
(著)
さうして其
外
(
そと
)
は、広い家の外廓になつて居て、
大炊殿
(
おほいどの
)
もあれば、
火焼
(
ひた
)
き屋なども、下人の住ひに近い処に立つてゐる。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
そのために、町の
外
(
そと
)
へは、どんどん
家
(
うち
)
がたちつまりました。こうして町が大きくなるにつれて、方々からいろいろの人がどっさり
入
(
い
)
りこんで来ます。
やどなし犬
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
外
(
そと
)
は面白いが、勘ちゃんが厭だ。と云って、内でお
祖母
(
ばあ
)
さんと
睨
(
にら
)
めッこも詰らない。そこで、お隣のお
光
(
みっ
)
ちゃんにお向うのお
芳
(
よっ
)
ちゃんを呼んで来る。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
そこで出る所を知らないで困つている時に、鼠が來て言いますには、「
内
(
うち
)
はほらほら、
外
(
そと
)
はすぶすぶ」と言いました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
外
(
そと
)
は明るくなつて夜は明けて來たけれど、雨は夜の明けたに何の關係も無い如く降り續いて居る。夜を降り通した雨は、又晝を降通すべき氣勢である。
水害雑録
(旧字旧仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
そこで
少女
(
をとめ
)
にふさはしい
髮飾
(
かみかざ
)
りや
衣裳
(
いしよう
)
をさせましたが、
大事
(
だいじ
)
の
子
(
こ
)
ですから、
家
(
いへ
)
の
奧
(
おく
)
にかこつて
外
(
そと
)
へは
少
(
すこ
)
しも
出
(
だ
)
さずに、いよ/\
心
(
こゝろ
)
を
入
(
い
)
れて
養
(
やしな
)
ひました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
こんにちの世界はこの両者
相俟
(
あいま
)
って始めて円満なるを得るものであるが、
外
(
そと
)
に対して常にわれわれの眼を喜ばせるものは、
男々
(
おお
)
しき男性的道徳である。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
しかし、
諭吉
(
ゆきち
)
は、これまでとはちがって、
福沢家
(
ふくざわけ
)
のあととりとなったのですから、
藩
(
はん
)
のゆるしがなければ、
中津
(
なかつ
)
から一
歩
(
ぽ
)
も
外
(
そと
)
へでることができません。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
外
(
そと
)
百番の
謡
(
うたひ
)
に見えし松山
鏡
(
かゞみ
)
といふも此地也。そのうたひにある鏡が池の
古跡
(
こせき
)
もこゝにあり、今は池にもあらぬやうに
埋
(
うづも
)
れたれど、その
跡
(
あと
)
とてのこれり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
『えゝ。』と、まち
子
(
こ
)
は
笑
(
わら
)
ひながら
答
(
こた
)
えたが、
彼女
(
かれ
)
は
自分
(
じぶん
)
の
昔淋
(
むかしさび
)
しい
少女時代
(
せうぢよじだい
)
のことは
話
(
はな
)
さなかつた。そして
氣
(
き
)
がついたやうに、また
窓
(
まど
)
の
外
(
そと
)
をのぞいた。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
外
常用漢字
小2
部首:⼣
5画
“外”を含む語句
外套
外見
外出
外面
外貌
外国
外方
外囲
内外
外聞
門外
戸外
意外
外部
窓外
引外
法外
外国人
外皮
外人
...