“賣切”のいろいろな読み方と例文
新字:売切
読み方割合
うりきれ50.0%
うりき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手傳てつだひなどするにぞ夫婦は大によろこ餠類もちるゐは毎日々々賣切うりきれて歸れば今はみせにて賣より寶澤がそとにてあきなふ方が多き程になり夫婦は宜者よきもの
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ねぎ小川をがはながれ、とばかりにてにはならざりしが、あゝ、もうちつとでおもふこといはぬははらふくるゝわざよといへば、いま一足ひとあしはやかりせば、さゝゆき賣切うりきれにてはらふくれぬことよといふ。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その佃煮つくだにけつけたときは……先刻さき見着みつけたすこしばかりの罐詰くわんづめも、それもこれ賣切うりきれてなんにもなかつた。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
山北やまきた山北やまきた。——あゆすしは——賣切うりきれ。……おちやも。——もうない。それもわびしかつた。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)