“見着”の読み方と例文
読み方割合
みつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜更よふけの事とてたれも知らず、あしたになりて見着みつけたる、お春の身体からだは冷たかりき、蜘蛛のへりし跡やらむ、縄にてくびりし如く青きすぢをぞゑがきし。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その佃煮つくだにけつけたときは……先刻さき見着みつけたすこしばかりの罐詰くわんづめも、それもこれ賣切うりきれてなんにもなかつた。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さ、それべた所爲せゐでせう、おなかかは蒼白あをじろく、ふかのやうにだぶだぶして、手足てあし海松みるえだれたやうになつて、つと見着みつけたのがおにしま、——魔界まかいだわね。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)