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車蓋
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やかた
ふりがな文庫
“
車蓋
(
やかた
)” の例文
薄い月は高い
車蓋
(
やかた
)
を斜めにぼんやりと照らしているばかりで、低く這って来る牛の影も、月に背いた車の片側も、遠くからはっきりとは見えないので
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
顏は煙に咽びながら、眉を
顰
(
ひそ
)
めて、空ざまに
車蓋
(
やかた
)
を仰いで居りませう。手は
下簾
(
したすだれ
)
を引きちぎつて、降りかゝる火の粉の雨を防がうとしてゐるかも知れませぬ。
地獄変
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
顔は煙に
烟
(
むせ
)
びながら、眉を
顰
(
ひそ
)
めて、空ざまに
車蓋
(
やかた
)
を仰いで居りませう。手は
下簾
(
したすだれ
)
を引きちぎつて、降りかゝる火の粉の雨を防がうとしてゐるかも知れませぬ。
地獄変
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
と思うと、白羽の矢が一つ飛んで来て、青糸毛の
車蓋
(
やかた
)
をかすめてすぎた。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
高い
車蓋
(
やかた
)
にのつしりと暗を抑へて、牛はつけず黒い
轅
(
ながえ
)
を斜に
榻
(
しぢ
)
へかけながら、
金物
(
かなもの
)
の
黄金
(
きん
)
を星のやうに、ちらちら光らせてゐるのを眺めますと、春とは云ふものゝ何となく肌寒い氣が致します。
地獄変
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
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高い
車蓋
(
やかた
)
にのつしりと
暗
(
やみ
)
を抑へて、牛はつけず黒い
轅
(
ながえ
)
を斜に
榻
(
しぢ
)
へかけながら、
金物
(
かなもの
)
の
黄金
(
きん
)
を星のやうに、ちらちら光らせてゐるのを眺めますと、春とは云ふものゝ何となく肌寒い気が致します。
地獄変
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
火は見る/\中に、
車蓋
(
やかた
)
をつゝみました。
地獄変
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
火は見る/\中に、
車蓋
(
やかた
)
をつゝみました。
地獄変
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“車蓋”の意味
《名詞》
貨車などの覆い。
(出典:Wiktionary)
車
常用漢字
小1
部首:⾞
7画
蓋
常用漢字
中学
部首:⾋
13画
“車”で始まる語句
車
車夫
車輪
車掌
車室
車前草
車力
車駕
車座
車内