“銀延”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎんのべ80.0%
ぎんの20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金六が懐から出して見せたのはその頃では申分のない贅沢ぜいたくとされた、黒羅紗ラシャの懐ろ煙草入、銀延ぎんのべの細い煙管きせるまで添えてあったのです。
「ウム、ここで別れてくれる」と、青筋を立てて歩きかけると、天堂一角、業腹ごうはらでたまらないように、つかんでいた銀延ぎんのべの煙管を、周馬の横顔に叩きつけて
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
石清水行幸いわしみずみゆきにも、元成は、れの車副くるまぞいに立ち、派手ずきな主の好みで、他の侍八人と共に、銀延ぎんのべ地に鶴ノ丸を黄に染めだした揃いの小袖に、下のけてみえる水干すいかんを着て、人目をひいた。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)