“子持”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こもち62.5%
こも37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春の日脚ひあしの西にかたぶきて、遠くは日光、足尾あしお越後境えちござかいの山々、近くは、小野子おのこ子持こもち赤城あかぎの峰々、入り日を浴びて花やかに夕ばえすれば
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「日本ばかりじゃ騒がし足りないと見えて、仏蘭西までも騒がして来たネ。すずめ百までおどりやまずで、コンナに多勢おおぜい子持こもちになってもやはり浮気はやまんと見えるネ」
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
いつも自分じぶん一人ひとり子持こもちになどなつてわりがわるいのだといふやうなかほをしていらつしやるほんたうにばちがあたりますよ。
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
ふるくは貞觀年間じようかんねんかんちかくは寶永四年ほうえいよねんにも噴火ふんかして、火口かこう下手しもて堆積たいせきした噴出物ふんしゆつぶつ寶永山ほうえいざん形作かたちづくつた。すなは成長期せいちようきにあつた少女時代しようじよじだい富士ふじ一人ひとり子持こもちになつたわけである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)